魔王の娘

　キートンは帝都へやってきた。

　騎士団の隊長、エンニオが迎えてくれた。

　騎士団は帝国が持つ最も優秀な部隊で、先の大戦にも大活躍を見せていた。キートンも何度も彼ら騎士団と行動を共にした。

　エンニオに誘われ、騎士団のトレーニングを見学することになった。

　勇者と知った、若手のホープであるグレッグがキートンに試合を申し込んできた。尊敬するエンニオが、キートンを贔屓しているのを目にし対抗意識を燃やしていた。

　グレッグとキートンと試合が今始まる。

　試合が終わりキートンは、髭を剃り人に会う準備をした。

　キートンが帝都にやってきた理由は、その人物に会うためだった。

　牢屋へ向かったキートンは、魔王の娘、シャーロットと再会した。居心地の良い会話を交わす。キートンは魔王城であったシャーロットのことを懐かしみ、崩れ落ちる城の瓦礫の下、シャーロットと過ごした一夜を思い出すのだった。

　やがてシャーロットは牢屋からの脱出を図り――

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