第2話
「柴神隊長!」
前夜は独り先を歩いている柴神に駆け足で追い付くと、その
「隊長、ケースケは置いていくんですか?」
着替えに手間取っているケースケを最初に見捨てた
「忘れてた ・・・・・。」
柴神に忘れられたケースケを迎えにいくために、前夜は自分たちの部屋へ引き返していた。
「隊長はどっか抜けてんだよな、まあ実力あるから許されてるとこあるよな」
多少の
「
前夜は大きめのため息をはくと、ケースケが居るであろう場所へ走った。
「隊長、もっとしっかりして下さい。」
前夜をケースケの元へ向かわせた後、 イーチェンは申し訳なさそうな顔の夜神に追い討ちをかけるように厳しい口調で言った。
彼女は日本と中国のハーフであり、
夜神はイーチェンから
さて、前夜の嫌な予感は的中していた。食堂に飛び込んだ前夜の目に映ったのは、ガラガラの食堂の真ん中で、カレーライスを
前夜がケースケに飛びかかったのは言うまでもないだろう。
前夜とケースケは夜神たちと合流した後、福岡防衛局が開発し、隊員以外は乗車の許されない超快速「まずる」に乗り込み萩防衛局に向かった。
~萩防衛局~
状況は悲惨だった。まずるを降りた一同を迎えたのは興奮した様子の青のハーメル達で、萩防衛局隊員は武器が通用しない固い
「
前夜は怒りに声を震わせながら《ルビを入力…》1体のハーメルに向かって刃をむけた。
★ちょこっと説明
・福岡防衛局・・・九州地方に避難した日本国民が多く集まる福岡県にある、最大の対ハーメル機関。
あるため、正規の軍隊ではない。
・先駆部隊・・・福岡防衛局にある最強の部隊。前夜とケースケは
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