第18話
道に
しばらく進むと再びの
進む先にある小さな橋を渡ると、
「立派なモノをお持ちで」
「その表現はどうなんだ?」
気づいていないのか、不思議そうに俺の顔を
門をくぐると、広い庭に出た。
長い歴史を感じる。
御神木に隠れてわかりづらいが、続く先に
横並びで同時に7人程が
せっかくなので参拝していく。
終えてから、
「
「これからも元気でいられるように、だな」
父さんのこともあるし
「わたしはなにをお願いしたと思いますか?」
「さぁ、なんだろうな」
光愛の願い……この前、漫画「私たちのコーラス」のキャラ、
それを言ってもよかったが、
「なにをお願いしたんだ?」
「
髪を大きく
興味がないわけではないが、当人に答える意思がないのなら仕方がないだろう。
「あ!
「そうだな」
しかし、やはりと言うべきか、人の壁に
それでも、どうにか手に入れようとしている。
そんな光愛を横目に辺りを見渡す。
おみくじ、なんて
そう考え探してみる。
思った通りあった。
お守りや札などが購入できる授与所の隣にそれらしき木箱がある。おみくじのみがあり、流れ作業で購入できるからか、人はいるも列と言えるほど混んではいない。
光愛にそのことを知らせようと――
「手に入れました」
――したところで、おみくじを手にした拳を高々と掲げた光愛が参拝箱横に立っていた。
待てば人だって
なんであれ嬉しそうな笑みを浮かべた光愛を見られて、幸福が胸を満たす。
はしゃいだ足取りで、しかも
「すみません、ありがとうございます」
急いで駆けつけたかいあり、転んでしまう前に支えられた。
「大丈夫か?」
「……はい」
転びそうになったのを恥じているのか、
視線を感じ見回してみると注目を集めていた。
耐え切れんばかりに
急ぎ、光愛の手を引いてその場から離れることにした。
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