ぶっ飛んだ聖女のお話をお求めの方、地の文までじっくり読んでご堪能ください(もちろん台詞も)。文章の端々に吹き出すこと間違いなしです。執事のアレックスの変態ぶりも素敵です。こんな執事が見たかった!
国の操り人形になりかけていた聖女が反旗を翻す。 その手段はアバズレになること。 ところでアバズレってなあに? 良い子のみんなはそんなことを聞いてパパとママを困らせないようにな!
ここまで力任せでアレなネタを引っ張ってるのに、ちゃんとキャラクターに愛着がわくのがずるいです。アバズレと言うパワーワードもすごい。こんなエキセントリックなのに共感できてしまうのも、コジカ先生の超絶パワーでしょう。アレックスはわざとやってるのか天然なのか……。恐らく両方ですな。ベアトリーチェがどこでアバズレるのかドキドキながら読んでましたが、結果はごらんの有様だよ!でも、皆未来はどうか幸せになって欲しい。素直にそう思える作品でした(無理やり綺麗にまとめる)。
もうね、勢いで聖女を辞めて、勢いでアバズレ宣言して、勢いで国が滅びかけて。執事も変なメロディを口ずさみながら階段を駆け上っていきますよ!コトリッキーですよ!爆裂魔法ですよ!爆笑必至!!
もう酷くて素敵。アバズレ上等。魔法は聖女ダイナマイトwすっげー逸品です。