第10話 水族館デート?!
俺はその後当然寝れる訳もなくて、映画を見ていた。だが、あの夢が気になる、俺はさっきとても大事な夢を見ていた気がするんだ。
それは、朝になっても正体を思い出せないまま朝食を食べ学校に行く事になった。
『駿顔色悪いけど大丈夫?寝不足?』
『あぁちょっとだけ寝不足なだけ。』
『もう、ちゃんと寝ないとだめだよ』
『ごめん葵衣今度からちゃんと寝るようにするよ。』
『よろしい!』
そう言って葵衣は太陽みたいなニコニコ笑顔を向けてきた。
学校に着くや否や俺は白鳥に目をやった。
純白のプリンセスは今日も男子に囲まれていた。
『白鳥ちゃんも大変そうだなぁ』
『昨日は特に囲まれたりはされ無かったんだけどな。』
俺は今週の金曜日、奴と水族館に行くのか。
全然想像できないな。俺は葵衣とも水族館に行く約束をしている。別にどっちかとしか行けないとかそういうのではない。
だけどなんか
葵衣に申し訳ないな.....。
って思う気持ちもある。
だからといって白鳥とこ水族館パーティも断れないんだ。俺に残された選択肢は両方の水族館に行くだ。
そんなことを考えていると白鳥が俺たちがいることを確認し席を立った。
すると
『どこ行くの白鳥ちゃん!』
と周りにいた男子の1人チャラい系が白鳥の肩に腕を置いた。
『もしかしてまた、あいつらのところ。あんな所じゃなくて俺たちの方来て話そうよ!』
と、おたちの方を指さし強引に白鳥をチャラい系の集まりに連れていこうとする。
周りも
え、これ普通にやばくない?
何あれ怖っ。
見ないな反応はしているが誰も止めようとはしなかった。
もう、俺が行くしかないか。
『白鳥俺聞きたいことがあるんだけどさぁ』
と俺はズカズカ前へ出ていく。
するとチャラい系男子が前に出てきて
『俺今白鳥ちゃんと話してんだよどっか行けよ陰キャが。』
と俺を陰キャ呼ばわりしてきやがった。
だが、俺は怯まない
『じ、じゃどっか行くけどとりあえず、て、手をどけろよ。』
やばいめちゃ逃げたい。
こんなことを思っていた時、
『あははははは駿それはお腹痛いあはははは』
とやたらとでかい笑い声が聞こえ俺は振り向いた。快人だった。
『なになに、また白鳥絡まれてんの?』
なんて言いながらテクテク歩いてくる
『悪いけど俺たち白鳥に用あるから』
といい快人は白鳥の手を掴んで強引に俺達の方へ戻ってきた。
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