第18話 告白

 朝、朱夏の家で目覚めたみんなは放課後に駅の広場で集まる約束をした。

 もちろん、祝賀会ならぬ祝賀井戸端会議をするためだ。

 いつもの生活を送るべく、それぞれの行く場所へと急ぐのであった。


 --放課後


 学校が終わった心琴はまっすぐ待ち合わせ場所へ向かった。


「お疲れ!」


 いつもの駅の広場には既に海馬の姿があった。


「海馬さんもお疲れ様!」


 海馬が手のひらを差し出す。

 心琴も手を差し出して、二人はハイタッチをした。

 パァンといういい音が響き渡る。


「やりましたね!」

「ああ。やったね!」


 二人の顔には一点の曇りのない笑顔があった。

 すると後ろから聞き覚えのある元気な声が聞こえる。


「おねーちゃーん! きんいろのおにーちゃーん!」

 遠くから連覇が走ってくるのが見えた。


「おお。連覇少年、お疲れだったね」


 息を切らした連覇は呼吸を整えずにこう言った。


「はぁ、はぁ……! 小学校の友達もね、はぁ、はぁ……夢の事覚えてたよ!」


 昨晩の夢で起きた事は「生き残った」場合に夢から醒めても記憶にとどめておける。


「昨日は沢山の人が避難して、生き延びたからね。連覇少年がいてくれたこそできた事だよ」


 海馬は連覇の頭をくちゃくちゃ撫でる。


「えへへ! でも、もうエリの服を着るのはイヤだな」

「えー、似合ってたのになぁ!」

「もー! そう言うこと言う!」

「あはは、ごめんごめん」


 海馬が連覇を茶化していると、駅の入り口からフリフリの二人組が駆け寄ってくる。


「すみません! 遅くなりました!」


 朱夏と手を繋いだエリだ。


「朱夏ちゃん、お疲れ様!」

「はい!」


 笑顔の朱夏が続ける。


「海馬お兄ちゃん、本当にありがとうございました」


 朱夏が頭を深々と下げる。


「朱夏ちゃんが頑張ったからだよ」


 いつにない優しい笑顔で海馬は朱夏に微笑んだ。


「おかげでお父様も夢の記憶を引き継いでいました。お父様だけでなく、三上や他のボディーガードも。だから、明日午前中には対策会議を開き、お祭りの中止を発表するそうです。まぁ、ギリギリになっての中止なのでお父様の悩みはつきそうにありませんが……。生きてればなんとかなります!」


 興奮気味に朱夏が言った。

 海馬も安堵の表情を浮かべる。


「おお! お祭りが中止になれば、あんな惨事は起きないね!」


 心琴は嬉しそうに手を叩いた。


「そうだ! 今日はみんなで乾杯しようと思ってジュースを買ってきたよ!」

「本当かい? 気がきくじゃないか!」

「えへへ! みんなの分あるはずだから、一つずつどうぞ!」


 心琴がカバンにはたくさんのペットボトルが入っていた。

 その中からジュースを取り出してベンチに並べる。

 連覇は目を輝かしてジュースを選び始めた。


「わぁい! 連覇リンゴね!」

「エリはどれにしますか? ミカンジュース?」


 朱夏がジュースを指差すとえりはにっこりしながら頷いた。

 次々とジュースは受け渡され、一人一本行き渡ったが、一本だけベンチに残った。


「そう言えば、鷲一、遅いなぁ」


 心琴が残ったジュースを見ながら言った。

 腕時計をみると約束の時間を15分近く越している。


「いつも、時間通りに来るのに」


 心琴が記憶している限りでは鷲一が遅れてくる事はほとんど無かった。


「ま、先に乾杯して、飲みながら待ちましょう? 連覇君も早めにお家に返してあげないと」

「そ、そうだね! お母さんと約束したもんね」


 先日、連覇ママと常識の範囲内で遊ぶよう釘を刺されたばかりだった。


「それじゃ、先に飲もうか! いっくよ! 作戦成功を祝ってー……かんぱーい!」

「かんぱーい!」

「乾杯!」

「乾杯です!」


 ボコンとペットボトルのぶつかり合う音がする。


「プハー!! やっぱり、仕事終わりの一杯は美味いね!」


 海馬はコーラを一気に半分くらい飲み干す。


「金色のおにいちゃん連覇のパパ見たい!」


 連覇は自分の父親がビールを飲み干す様子を連想したようだ。


「え!? 僕、そんなオヤジ臭いのか!?」


 海馬は連覇の一言にドキッとした。


「あははは!!」


 みんなが笑っていたが、一人だけ上の空だった。


「……」

「心琴さん?」


 朱夏が心琴を覗き込む。


「あ、ごめんごめん! ……鷲一がこんなに連絡さえくれないことないからさ」


 心琴はアタフタしていった。


「まぁ、彼氏が来なきゃ不安にもなるよね」


 ニヤニヤ笑いながら海馬がいう。


「あら、お付き合いされていたんですか!?」


 朱夏が海馬の一言を間に受ける。


「ちっがーう!!!」


 心琴は顔を赤らめて全力で否定した。


「わ、私と鷲一はそう言う関係じゃないから! ……もう!」


 ぷりぷり怒って後ろを振り向くと……


「…………」


 気まずそうに頭を掻きながら立っている鷲一がいた。


「ひゃぁぁ!!!」


 心琴は思わず驚いて叫んだ。

 海馬も朱夏も顔がこわばる。


「なんていうかー……あー……」


 言葉に困ってから、鷲一はこう切り出した。


「おい。海馬。そう言うことで茶化すのは良くないぜ……その……心琴がかわいそうだろ」

「か、かわいそう!?」


 一番驚いたのは心琴だった。


「いや、だって……。俺らが付き合ってるわけがないだろ?」


 思った以上にさっぱりとした言葉に息を飲んだ。

 鷲一は眉毛一つ動かさず当然のように言ってのける。


(……私の片思い……か……)


 心琴は自分一の独りよがりなことを悟った。

 少しの間をおいて心琴は少し困った顔でこういった。


「ほ、ほらね! 私達が付き合ってるわけがないって……」


 心琴は途中まで言いかけて目を伏せてしまった。

 自分で認めてしまえばこの恋が一瞬で幕を閉じるような気がした。

 目から涙がこぼれそうになる。


「ご、ごめん。ちょっと席をはずすね……」

「え?! あ、おい!?」


 心琴は駅の中へ走り去ってしまった。

 鷲一は状況がわからず呆然とその姿を見送った。


「あいつ、どうしたんだ?」


 焦りながら海馬に聞く。


「おい、鷲一、お前それ本気で言ってるのか?……追いかけろよ」


 海馬は少し怒り気味にそう言った。


「心琴ちゃん、鷲一さんの言葉に傷ついたんじゃないかな」

「はぁ?! なんでだよ!?」


 鈍感な鷲一にはまったく理解ができない。


「おにいちゃん、はやくはやく! 今ならまだ間に合うよ!」


 連覇にまで言われてしまう。

 エリもみんなの真似をして腰に手を当てて鷲一を覗き込む。

 全員が鷲一をじっと見ている。


「う……。わ、わかった。わかったっつーの」


 視線に耐えきれず鷲一は仕方がなく心琴の元へ走っていった。


 ◇◇


 人気の少ない通路横の駅のベンチ。

 膝を抱えて顔を伏せている心琴がそこにはいた。

 あまり遠くに行っていなかったのもあり、鷲一はすぐに心琴を見つけることができた。


「お、おい」


 気まずそうに声をかける。


「……」


 心琴は顔をあげない。


「なんていうか、さっきは……どうしたんだ?」

「……!!」


 まるで解っていない鷲一に心琴はさらに身を固くした。

 何も反応がない心琴に鷲一は困った。


「とりあえず、横座るぞ」


 そう言うと心琴の横にドスンと腰をかけた。

 肘がぶつかって、心琴の胸がドキドキした。

 しばらくの沈黙の後、鷲一は心琴になるべく優しく話しかけた。


「海馬たちにさ、俺らが付き合ってるかって聞かれてたよな……?」


 心琴は顔を伏せながら頷いた。


「心琴が「違う」って……「やめて」って言ってたのは聞こえてたんだ」

「……」


 心琴はさっきのやり取りの中で恥ずかしさを紛らわしてそう言った。


「だからさ、俺。心琴が俺と付き合うはずねぇって言ったんだ。……俺なんかとは」

「なんか……?」


 心琴は鷲一の言葉に意外さを感じた。

 普段鷲一はぶっきらぼうで、どちらかと言うと堂々としている。

 その上、自分のことを守ろうとしてくれたり、周りに気遣いもできる優しい人だと心琴は思っていた。

 だからこそ、「俺なんか」と自分を卑下する言葉が出てくるとはつゆにも思っていなかった。


「……。俺さ……。今まで言わなかったことがあるんだ」

「え?」


 いつもとあまりにも違う雰囲気に、心琴はゆっくりと顔を上げた。

 鷲一はすごく穏やかで自信のなさそうな顔をしている。


「今日遅かったろ?」

「うん。心配してた」

「……ごめん。……仕事だった」


 心琴は驚いた。


「仕事……? え? 学校は?」


 鷲一はぼりぼりと頭を掻く。


「……実は俺、学校行ってないんだ。いや、通信制の学校には在籍してはいるんだけど。心琴みたく学校に通ったりはしてなくて……」

「え? そんなの初めて知った……! 制服着てたじゃん……」


 思っても見ない言葉が返ってきて心琴は困惑する。

 それは、恋愛とは違う意味での『告白』だった。


「学生服は、なんかそれっぽいのを通販で買った。心琴に知られるのがなんか嫌で」

「……そうだったんだ」


 心琴はできるだけ冷静に鷲一の話を聞こうとした。

 鷲一の事をもっときちんと聞きたかったし、知りたかった。

 だから、心琴はそっと自分の恋心は心の奥にしまい込んで、耳を傾ける。


「俺の家、色々あって……母さんが自殺したんだ……」

「……!?」


 鷲一は苦笑いをした。

 とても辛そうな表情に心琴も一瞬言葉を失う。

 それでも淡々と、鷲一は自信のことを打ち明けた。


「それで……引きこもり? になっちまって……。柄にもないだろ?」

「そんな……」

「……何年か部屋からでれなくてさ」

「……うそ……。鷲一全然『普通』だから……。わかんなかったよ」

「普通……か。一番俺が憧れてたものかもしれねぇな……」


 心琴は両親も妹もいて、仲も良くて、経済的にも不自由なく生活をしている。

 その一言に、所謂『普通』の家庭で育った自分にはきっと想像もつかない辛い想いをしてきたんだと心琴は思った。


「だから、心琴に話しかけるのは本当に勇気を出したんだぞ」

「あ!! そっか……それで……」


 鷲一と初めて話をした日の事を思い出す。

 確かにあの日、鷲一は制服ではなかった。

 それに、スマホも……ほぼ新品状態でほとんどの高校生が使っているアプリのLIVEさえも知らなかった。

 どことなく感じていた違和感にこの時はっきりと答えが見えた。

 鷲一は母親が自殺して以来ほぼ全ての時間を自室で過ごしていたのだ。

 だから友達とも連絡を取ることも無かったのだ。


「まぁ、とりあえず今は、高校卒業の資格だけ取って親父の仕事手伝うことになってる」

「それで……仕事?」

「ああ。見習いとしてこき使われてるって訳」

「そっか……」


 また二人の間に沈黙が流れる。


「私ね、ずっと思ってたんだ。鷲一はすごいな……って」


 ぼそっと心琴はつぶやいた。


「は? 俺が? なんで?」


 鷲一は全く信じてない顔だ。

 心琴はそんな鷲一をちょっとからかいたくなる。


「ぶっきらぼうだし、口は悪いし。見た目いかついじゃん?」

「……おい。褒めてねぇよな」

「あはは」


 への字口の鷲一の口がさらにへの字になる。

 その顔を少し眺めてから心琴は正面を向く。


「……でも本当はね。……とっても優しくて、仲間思いでさ。行動力もあって。絵も上手くて。いいところがいっぱいあるって私知ってるんだ」


 いきなり褒められて鷲一は心琴の顔を直視できなかった。

 耳が赤いのがチラッと見える。


「今回の夢のせいで、痛い思いや辛い思い、怖い思いもたくさんしたけど、鷲一がいてくれたからここまでこれたんだよ。鷲一が私を助けてくれたから、みんなを守りながら頑張ってくれたからだよ。本当にありがとう!」


 さっきまで抱いていたつまらない気持ちは、気がつけばどこかへ消えていた。

 心琴はいつもの笑顔で、そして素直な心で鷲一にそう言った。


「い、いきなり褒めるなよ!!」

「ふふっ、鷲一って可愛いよね!」

「か、かわい!?」


 そして、改めて心琴は自分の気持ちを再確認するのだった。


(鷲一がどう思っていても……私は……)



「私ね、鷲一のことがね……」



 言い掛けたその時……


 ガッシャーーーン!!!


 ベンチの脇にあるゴミ箱が大きな音とともに横転した。

 そこには海馬、朱夏、連覇、エリがどぎまぎしている。


「み、皆さんが押すからですよ!!」

「うわぁ!!! 見つかっちゃった。いいところだったのに!」

「あーぁ」


 ぞろぞろと4人はゴミ箱の影から出てくる。


「て、てめぇら!! 盗み聞きしてたのか!!!」


 鷲一がざっとベンチから立ち上がる。


「あ、あはは。ごめん! 心配でついてきたら……思っても見ない方向に話が進むものだからさぁ」

「鷲一さん、大変だったんですね」

「おにいちゃん、お仕事って何?」


 次々に言い訳が飛び交った。


「ってことは……お前ら……全部聞いてやがったな!?!?」

「ごっ……ごめんなさい!!」


 朱夏が深々と頭をさげる。


「テメェら一回そこになおりやがれ!!!」


 ベンチからゴミ箱に向かって鷲一が走り出す。


「ひ、ひぃぃぃ!!!」

「にげろー!!!」


 連覇と海馬はあわてて逃げ出した。


「まてこら!! 主に海馬テメェ!!!」

「なんで主に僕なんだ!! 不公平だろ!!!」

「いぃや、お前が悪いに決まってる!!」

「なんで〜!?」

「あっはははは!!」


 いつの間にか、みんなが笑い合っていた。


 ◇◇



 しばらくベンチの付近で騒いだ後、みんなで駅の広場へ戻ってきた。

 ジュースを飲んだりたわいもない話をしたり。

 楽しい時間は後言う間に終わりを告げた。


「そうですわ!」


 朱夏がいきなり手をポンと叩く。


「明日七夕ですよね? 皆さん、明日はウチへ来て短冊を書きませんか?」

「いいね!」


 心琴も笑顔で賛同する。


「うし、明日はきっと祭りも中止で暇してるだろうし、今度こそちゃんとした打ち上げだな」

「あはは! 鷲一にしてはいい提案じゃないか」

「『にしては』はよけいだっつの」


 そんな話をしていると、連覇ママが連覇を迎えにきた。

 時刻は6時を回っていた。


「連覇ー。迎えに来たわよ」

「あ、ママ! それじゃ、おにいちゃん、おねえちゃん達またね!」

「じゃぁね、連覇くん。気をつけて帰ってね」

「うん! ばいばい!」


 連覇と連覇ママは帰路に着いた。


「それじゃ、私たちも帰りましょうか」


 朱夏もエリに向かってそう言う。


「万が一を考えて、僕が二人を家まで送り届けるよ」


 海馬がそう言うと。


「お前んち、朱夏の家の隣だろ」


 とそっけなく鷲一につっこまれた。



 それぞれがそれぞれの家に帰って行き、残ったのは鷲一と心琴だけになった。


「ど、どうしよっか?」

「あー……そうだな……」


 二人きりになった二人は途端に口数が減った。


「あ、あのさ。さっきの話の続きなんだけ……」


 そう、心琴が言い掛けた時、後ろから背の高い50代くらいの男性が声をかけてきた。


「……おや? 鷲一、まだこんなところにいたのかい?」


 急に話しかけられて、心琴は思わず鷲一の後ろに隠れた。


「……親父? 早かったな。仕事あがったのか?」

「いや、外注先から連絡が来てね、納期が延びたんだよ」


 きっと先ほど話していた仕事の話をしているのだろう。


「おや? 鷲一の後ろに隠れているお嬢さんは誰かな?」

「あ、え、えと」


 鷲一が少し言葉に詰まっていると心琴は鷲一の影から出てきて軽く会釈した。


「初めまして、私は松木心琴です。鷲一さんとは友達です」

「ああ。この間、話をしてくれた子だね」

「おい、親父。余計な事言うなよ」


 鷲一は父親を睨みつける。


「これからも是非仲良くしてやってほしい」


 そんな鷲一にお構いなく、父親は心琴に話しかける。


「はい。もちろんです」


 心琴は笑顔でそう答えた。


「元気のいい子だじゃないか」

「ん。まぁな」


 鷲一は短く返事をした。


「あ……あれ?」


 心琴が首を傾げた。


「ん?」

「あの、何処かでお会いしたことありませんか?」


 どこかで見た顔だ、と心琴は思った。

「え?いやぁ、覚えがないな。……最近僕も歳だからね。一回や二回会っただけじゃ顔を覚えられないんだ」

「そうですか。気のせいかな?」


 こんなにハッキリと見た感じがするのに、肝心のいつの何処でかが思い出せない。


「ここの駅で働いてるからな。顔を見たことあったんじゃねぇ?」

「そうなんだ! って事は鷲一も?」

「まぁな。裏方だから誰かに会う事もないけどな。ほら、そこの駅の横の建物だ」


 鷲一が肩をすくめる。


「えー。皆んなで会いに行こうと思ったのに」

「やめろ。関係者以外立ち入り禁止。マジで迷惑だ」


 一瞬でいつものへの字口に戻ってしまった。


「ははは。仲がいいのは良い事だが、そろそろ帰った方がいい。特にお嬢さんに夜道は危ない。鷲一、送って行ってあげなさい」

「へいへい。行くぞ心琴」

「あ、うん! さようなら!」

「あぁ、さようなら」


 二人は広場を離れ歩き始めた。

 心琴はチラッと後ろを振り返って首を傾げた。


「んー……でもなぁ。なんか違うんだよぁ……」


 心琴の独り言は夏の夜空へ消えて行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る