part2

 現在は金城高校に通っている一年だ。だるいと思いながらも体を起こし学校へ行く。


 『ガチャ』「和也ー起きてるの?」

「菫、、毎日言ってるけど勝手に入ってくんなよな」高校になってから何故か分からないが麗華は俺のことを和也と呼ぶようになった。なんでだろ、まぁいいか


 「えー、だって待ち合わせの時間に来ないから迎えに来てあげたのに〜そんな言い方しなくってもいいじゃない〜」少し拗ねたような感じで麗華は言った。


 「はいはい。ありがとな」会話をすると長くなるので早く終わらせる。それとは裏腹に麗華はじーっと俺を見つめてから「うん!」と元気に言った。

相変わらず変わらないなと思いながら家を出る。


 待ち合わせに行くと菫が待っていた。

 「和也くん遅かったね。今度から私が毎朝起こしに行ってあげるね。」遅くなったことには怒っていなさそうだが、めんどうな要求をしてきた。

 「それはいい、朝から菫の顔を見れるのは嬉しいが朝から、、まぁなんだ、気持ちは受け取っておくよ」


 「えっ、それって、どういう」と菫が言おうとした時

 「ちょっと私を仲間外れにしないでよー」

俺と菫が話していることに嫉妬したのか分からないが多分そういう事だろうなと思うが口には出さない。


 「ごめんなさいね和也くんを取ってしまって」

菫が麗華に挑発し、麗華はというと顔を真っ赤にしながら「んー、なんなの!その態度」拗ねたように言った。


長くなりそうだなと思い間に入って場をおさめて、学校へ向かった。


 麗華と菫が『和也と、話していたいだけなのに、、、』『和也くんと寄り添っていたいだけなのに、、、』と言った事に気づく事もなく歩みを進めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

関わりたくないので、撃退してたけどなかなか諦めてくれない カエデ @yojitsu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ