21話:助手クーレッシュ
悠利「と、言うわけでコミカライズ21話の実況解説でーす。」
クーレ「何でここに連れてこられたのが俺なのか本気で謎だ」
悠利「アリーさんが次からは別の奴とやれって言ったから」
クーレ「何でヤック達じゃなくて俺!?」
悠利「忙しいって言われたから」
クーレ「(……逃げたな、あいつら)」
悠利「おばあちゃんのところで買い物したら、タケノコお土産に貰っちゃったんだよねー」
クーレ「珍しいよな。この辺でタケノコって」
悠利「おばあちゃんも知り合いに湯がいたの貰ったんだってー」
クーレ「それがお前に横流しされた、と」
悠利「横流しって言うと悪巧みみたいなんだけど……」
クーレ「俺さ、鑑定技能がどういうのか全然知らないけどさ」
悠利「うん」
クーレ「その俺でもお前の技能がちょっとおかしいってことは解る」
悠利「えー?」
クーレ「どう考えてもコレ、リーダーの鑑定と違うだろ!」
悠利「アリーさんのは【魔眼】だよ?」
クーレ「そういう問題じゃねぇわ!」
悠利「でも美味しいタケノコ貰ったから、美味しいご飯に出来るわけだし」
クーレ「それはそうだけど、何か釈然としない…」
悠利「そういえば、クーレは山育ちでタケノコ知ってたっていうけど、どんな料理食べてたの?」
クーレ「えぐみの少ない小さいのを掘り起こして皮ごと丸焼き」
悠利「豪快だね」
クーレ「小さいのなら子供でも掘り起こせるからなー。おやつ代わりに」
悠利「何そのおやつにふかし芋みたいなノリの焼きタケノコ」
クーレ「皮を剥がすときに火傷しないようにするのがコツだ」
悠利「クーレって以外と自然児枠だよね」
クーレ「やめろ、そのレレイ枠みたいなの。ヤックと一緒にして」
悠利「貰ったタケノコをおかずに回しちゃうと足りないぐらいには、皆いっぱい食べるよね」
クーレ「まぁ、身体が資本の冒険者だしなぁ」
悠利「クーレもそこそこ食べるのに、上には上が居るよねぇ」
クーレ「俺は成人男性としては普通」
悠利「その三倍ぐらいレレイが食べるからね…」
クーレ「な…」
クーレ「細かく刻むのも面倒だし、味が染みこむまで煮込むのも面倒だよな」
悠利「こういうちょっとした一手間を加えるだけで美味しくなるから仕方ないよねー」
クーレ「まぁ、お前はそういうの楽しそうにやってるけど」
悠利「ご飯作るの好きだからねー。楽しいよ」
クーレ「知ってる」
悠利「皆が手伝ってくれると作業が楽になるんだよねー」
クーレ「マグが出てきた瞬間、こいつ出汁に釣られたのかと思った俺は悪くない」
悠利「それは僕もちょっと思った」
クーレ「あいつ、よくタケノコに突撃しなかったな?」
悠利「つまみ食いしたら怒られるからじゃない?」
クーレ「…なるほど」
悠利「ヤックは本当にコロッケ好きなんだよねー」
クーレ「俺も好きだぞ」
悠利「でも、ヤック、三食全部コロッケでも良いらしいよ?」
クーレ「……それは筋金入りだな」
悠利「うん。だからコロッケ作るときも張り切ってる」
クーレ「作るのちょっと手間だよな」
悠利「数が多いからねー」
悠利「マッシュしてるヤック可愛いよねー」
クーレ「ヤックも頑張ってるけど、俺は背後でひたすらトウモロコシを削いでるマグに職人魂を見た」
悠利「え?」
クーレ「芯の方に実がちっとも残ってなかったらしいぞ」
悠利「……流石マグ……」
クーレ「あいつ本当に手先器用だよなぁ……」
悠利「ねー」
クーレ「調理してるときのお前等のちっちゃい絵柄、可愛いよな」
悠利「可愛いよねー」
クーレ「まぁ、お前は普段もあんな感じだなーと思ってるけど」
悠利「え?」
クーレ「ん?」
悠利「クーレ、僕、ちっちゃい子供じゃないよ……?」
クーレ「知ってるぞ、一応」
悠利「一応!?」
悠利「コロッケ美味しそうだよねー」
クーレ「美味そうだなー」
悠利「…クーレ、その手は何?」
クーレ「また今度コロッケ食べたいですっていう意味を込めて拝んでみた」
悠利「拝まれても困るんだけど」
クーレ「じゃあ、コロッケ食いたい」
悠利「正直だね……」
クーレ「だって美味そうじゃん!」
悠利「ほかほかのタケノコご飯も美味しそうだよねー」
クーレ「アレは争奪戦が凄かった」
悠利「前もっておばあちゃんの分は確保しておいて正解だったと思った」
クーレ「だって、炊いてる段階で匂いがやばかったからな?」
悠利「炊き込みご飯は炊飯してるときの匂いが本当に美味しそうだもんね」
悠利「そういえば、皆、おばあちゃんが優しいって言うと変な顔するの、何で?」
クーレ「あのばーちゃんは結構気が強いんだよ」
悠利「いつも凄く優しいよ?」
クーレ「お前相手にはな」
悠利「そんなことないよー」
クーレ「いつかお前もちゃんと目撃出来るといいな……」
悠利「どういう意味?」
悠利「と、いうわけで21話の実況解説は僕とクーレでした!」
クーレ「でしたー」
悠利「そうだ、クーレ次」
クーレ「次の話の時はまた別の奴呼べよ」
悠利「食い気味に拒否された!」
クーレ「ほら、俺等人数いるからな。順番で持ち回りだ」
悠利「何か含みを感じる」
クーレ「気にするな」
(終)
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