最強の鑑定士コミカライズ実況解説コント
港瀬つかさ
20話:助手アリー
悠利「とりあえずキリが良いので20話から開始です!」
アリー「待て。それなら、21話からだろ」
悠利「丁度カレー回だったので?」
アリー「何が丁度なんだ、何が」
悠利「え?【神の瞳】さんも錬金釜さんも出てくるので、鑑定士っぽいかなぁと」
アリー「ど・こ・が・だ!」
悠利「痛い痛い!」
悠利「王都の市場は色んなヒトが色んなものを売っていて楽しいですよね」
アリー「まぁ、確かに便利だな」
悠利「スパイスいっぱいあったんですよー」
アリー「普通の買い物やってるなら俺も怒らないんだが」
悠利「普通の買い物ですよ?」
アリー「あ゛ぁ゛?」
悠利「……アレ?」
アリー「普通の買い物だって言うならなぁ!何でお前の鑑定技能は変なことやらかしてんだ!」
悠利「痛い、痛いです、アリーさん!僕何もしてないです!【神の瞳】さんが勝手に……!」
アリー「どう考えても所有者向けに調整かけてきてるだろ、お前の技能!」
悠利「僕に言われても……」
悠利「でも、おかげでカレールーが作れるので!」
アリー「お前は……」
悠利「【神の瞳】さんと錬金釜があれば料理が楽になりますよね!」
アリー「そういう風に使うもんじゃねぇって、俺はお前に何度教え込めば良いんだろうなぁ?あぁ?」
悠利「……アリーさん、顔が怖いです」
アリー「元々だ」
悠利「材料入れただけでカレールーが作れる錬金釜さん、本当に素敵な時短アイテム」
アリー「違ぇわ。そういう使い方する魔法道具じゃねぇわ」
悠利「えー?」
アリー「お前の頭は本当にどうなってんだろうなぁああああ?」
悠利「痛い!痛いです、アリーさん!叩かれても中身見えませんってば!」
悠利「カレーにはやっぱり人参とタマネギとジャガイモですよね」
アリー「……そうかよ」
悠利「凄く美味しそうですよね!」
アリー「確かに美味そうだが」
悠利「ですよね!」
アリー「だからってお前のやらかしが帳消しになるかと言われたら違うからな?(真顔)」
悠利「…………ふぁい……」
悠利「僕、マグの嗅覚ってどうなってるんだろうと思うんですよね」
アリー「それは俺も思う」
悠利「隠し味程度なんですよ?それなのに気づくとか、何か不思議な才能でもあるんでしょうか?」
アリー「アレはただ単に食い意地が張ってるだけだろ」
悠利「そんなレレイ枠みたいな……」
悠利「ここの皆みたいな目になっちゃうところ、物凄く可愛くて笑っちゃいました~」
アリー「まあ、漫画ならではの表現だな」
悠利「そういうのが楽しめるので、コミカライズってステキですよねー」
アリー「視覚的に伝わる分、お前のやらかしもわかるけどな」
悠利「え?」
アリー「自覚しろ」
悠利「ウルグスの先見の明が当たった瞬間でした…」
アリー「誰でも解る」
悠利「美味しく出来たのに…」
アリー「ジェイクは自分が気に入ったからと甘いことを言い出すし……」
悠利「美味しいは正義なので」
アリー「全員食い物に釣られすぎだ…!」
悠利「(一番僕に甘いのアリーさんだけどなぁ)」
悠利「カレーうどんに対するマグの反応が早すぎて怖かったです」
アリー「流れるように作らないと言い切ったお前も大概だがな」
悠利「だって、うどんが無かったら作れないじゃないですか。それに、マグ相手ですよ?きっぱり言わないと大変です」
アリー「まぁ、それは確かにそうだな……」
アリー「そして、考慮しろと言ったのにまったく理解していない」
悠利「僕なりに考慮はしてますよ?人様に迷惑をかけないようにとか」
アリー「数日後に平然とパン屋巻き込んでやらかしてるお前が言うんじゃねぇ!」
悠利「美味しいメニューの開発です!」
アリー「言い訳無用!」
悠利「痛い痛い!」
悠利「そういえば、パン屋のおじさんはここで初顔見せですねー」
アリー「あぁ、小説だと挿絵がないからな。……お前は割と迷惑をかけてるが」
悠利「だから、迷惑じゃないですってば!お互い納得の上の共同開発です!」
アリー「言い方を変えてるだけで、お前は自分が食いたいからで突っ走るだろ!」
悠利「熱々できたてカレーパンはとても美味しいし、カレールーに関してはハローズさんに任せれば良いし、美味しいものが食べられるようになって僕は満足です」
アリー「俺の頭痛の種は無限に増えていくがな」
悠利「え?」
アリー「お前の辞書には自重という単語は無いのか……!」
悠利「……?」
悠利「そして、持ち帰ったカレーパンは瞬殺されました」
アリー「むしろ、全員分確保できてたのが驚きだ」
悠利「皆に感想を聞きたかったんです。なので、二個目争奪戦を阻止するの大変でした」
アリー「阻止したのか?」
悠利「金輪際おやつ抜きって言ったら止まりました」
アリー「……そうか」
悠利「こんな感じで、次回も実況解説する予定なので、よろしくお願いしますー」
アリー「次は別のヤツに投げる」
悠利「え?アリーさん、付き合ってくれないんですか?」
アリー「毎回やってられるか。ツッコミに疲れる」
悠利「えぇ…」
アリー「話に関係ありそうな奴とやれ」
悠利「はーい」
(終)
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