22話:助手レレイ

悠利「22話の実況解説やりまーす」

レレイ「今回はあたしでーす」

悠利「お話も僕とレレイしか出てないからね」

レレイ「ねー!」

悠利「そういえば、クーレが変なこと言ってた」

レレイ「何?」

悠利「『お前とレレイで話がまとまるか心配だ』って」

レレイ「どういう意味かな?」

悠利「さあ?」



悠利「扉絵の雰囲気が、いつもと違って何か恰好良いよね」

レレイ「名探偵ユーリ!みたいな?」

悠利「あははは!レレイも探すぞーって感じだもんねー」

レレイ「フリーマーケット、色んなものがあるからねー」

悠利「だよねー」

レレイ「絵描きさんの背中が真面目っぽい」

悠利「わかるー」



悠利「レレイが誘ってくれたからフリーマーケットに行けたんだよねー。ありがとー」

レレイ「ううん。あたしもユーリと一緒に見て回りたかったから」

悠利「レレイに手を引っ張られて歩いてると、周りに微笑ましく見られてたの何でかな」

レレイ「兄弟に見えたとか?」

悠利「あ、そうかも!」



悠利「でも、僕の歩ける速さを考えて引っ張って欲しいかなー」

レレイ「てへ☆」

悠利「まぁ、レレイは力持ちだからね……」

レレイ「今度からは抱っこして運ぶね!」

悠利「それはちょっと遠慮したいかな」

レレイ「えー、絶対早いのにー」

悠利「自分の足で見て回りたいよ」

レレイ「解った」



レレイ「ユーリのおかげで、指輪が買えたのすごく嬉しい」

悠利「レレイは拳系だもんねー」

レレイ「任せて!岩も砕いちゃうよ☆」

悠利「砕いちゃうの!?」

レレイ「砕けるよー?こう、コツがあってね。壊しやすい場所があるから、そこを狙ってバキッと一発やると」

悠利「わー、すごーい!」



レレイ「すっごく綺麗な絵だったよねー」

悠利「絵は上手だったんだけどねー」

レレイ「ユーリが珍しく真面目な顔して見てるから、驚いちゃったよー」

悠利「珍しくなの……?」

レレイ「だって、普段のユーリってほわーってしてるから」

悠利「してるかなぁ……?」

レレイ「してるよー」



悠利「レレイが大声出したから大事になったんだよねぇ」

レレイ「だって、ビックリしたんだもん」

悠利「クーレがいたら絶対『お前もうちょっと考えてから発言しろ!』って怒ってたよ」

レレイ「ふっふっふ、甘いよユーリ」

悠利「え?」

レレイ「戻った後に言われた」

悠利「言われたんだ……」



レレイ「でも、その後開き直ってざくざくやってたのはユーリだよ?」

悠利「だって、どうせ騒ぎになるなら白黒はっきりさせた方が良いかなって」

レレイ「ユーリって、時々すごく思い切りが良いよね?」

悠利「そう?僕、納得いかないことには断固として戦うよ?」

レレイ「……そういやそうだね」



レレイ「でも、ユーリの鑑定はすごいよねー!ちゃんと全部見抜いちゃうんだもん」

悠利「えへへ」

レレイ「リーダーみたいだね!」

悠利「アリーさんには怒られるんだけどねー」

レレイ「何で?」

悠利「使い方を考えろって」

レレイ「どういう意味かな?」

悠利「どういう意味だろ?」



悠利「レレイ、ノリノリで衛兵さん呼んでたけど、知り合い?」

レレイ「時々仕事でお世話になったりするよ」

悠利「え……、レレイ、何かやらかしてるの?」

レレイ「何でそうなるの!?お仕事手伝ってるだけだよ!」

悠利「何だ、そっちかぁ」

レレイ「ユーリ、ひどーい!」

悠利「ごめん、ごめん」



悠利「アリーさんのネームバリューすごい」

レレイ「まぁ、リーダーだからね。めっちゃすごい人だから」

悠利「頼もしいのは知ってたけど、外部の人にこういう風に言われると再確認しちゃうよね」

レレイ「ねー」

悠利「普段はこう、お父さんって感じだから」

レレイ「そうそう、皆のお父さん」



悠利「贋作の説明してるときのレレイ恰好良いね」

レレイ「ふふん。戦闘ならお任せだよ!」

悠利「でもこの間も素材を傷つけたってクーレがぼやいてたよ」

レレイ「アレは不可抗力だもん!こう、勢い余っちゃったの!」

悠利「レレイは力加減を覚えるのが先かなぁ……」

レレイ「解ってるよぉ……」



悠利「一生懸命頑張ってた人が道を踏み外すのは悲しいね」

レレイ「助けてくれる人がいなかったのかなって思っちゃうよね」

悠利「頼るのが苦手な人だったのかもしれないよ」

レレイ「頼れば良いのにねー?」

悠利「あはは。レレイは困ったら頼れるもんね」

レレイ「うん。意地張っても仕方ないし!」



悠利「あの人が、いつか真っ当な道に戻れたら良いね」

レレイ「きっと大丈夫だよ。あれだけ綺麗な絵を描ける人だもん」

悠利「そうだね。今度は、あの人が描いた絵も見てみたいなー」

レレイ「綺麗だろうねー」

悠利「ねー」

レレイ「ユーリが見抜いてあげて良かったんだよ」

悠利「だと良いな」



悠利「と、いうわけで22話の実況解説は僕とレレイでした」

レレイ「でした!」

悠利「次回は誰かなー?」

レレイ「他の皆も楽しみにしてるよ」

悠利「そうかな?」

レレイ「そうだよ。だって、あたしが行くって言ったら、皆そわそわしてたもん」

悠利「そっかー。じゃあ、次も楽しみだね!」


(終)

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