ボクシング信者に腹が立つ件

 MMA信者の私が1番腹が立つ言動、それはメイウェザー や井上尚弥などプロボクシングのスターがMMAに転向した場合、スタンドレスリングと柔術やグラウンドのエスケープを3年ほどかけて練習すれば、MMAでも世界トップクラスで強くなれるのではないかと言う意見だ。


 まず、私ははっきりと言いたいのがボクシングオタクは他の格闘技の技術を舐め腐り過ぎだ、だからそんな思考になるのだ。


 ボクシング好きなら今、世界で活躍しているボクサー達がボクシングの技術を極める為にどれだけ絶え間ない時間を掛けた努力をしているのかわかっているはずだ。


 そして、当たり前だがMMAの選手だって死ぬ気で練習してるのは同じだ。


 ボクシングオタクがボクシングが強ければMMAでも活躍できると言う根拠は、今のMMAでは高い打撃力が求められており、その打撃で1番多用される攻撃が"パンチ"なのだ、だからボクシングが上手いと言うのはMMAの世界でも確かに強い武器になるだろう、だからそこを極めた人間がレスリングと柔術を身につければ、MMAでも活躍できると言う理屈だ、そしてそれらを身につけるには大体2年や3年で充分だと言う意見が多い。


 確かに、ボクシング能力はMMAにおいて重要かもしれない、しかし、それはMMAの技術のうちの一つでしかないのだ。



 では例え話をしよう、よくゲームセンターなどで見掛けるフリースローゲームと言う制限時間以内にどれだけバスケットボールをシュートできるかと言うゲームがあるのだが、仮にそれの世界チャンピオンと言う者がいたとしよう、しかしそのチャンピオンが3年間、走り、ドリブル、パスを練習すればNBAに行けるレベルになるのかと言うとそれは無理な可能性の方が非常に高い事は阿呆でもわかる話だ。


 何故か?それは走り、ドリブル、パスを始めとするバスケットボールの技術はそんな短時間に身につけられるものではないからだ、トップに立っている選手は皆、"バスケットボール"と言うものを長い年月を掛けて学んでいる、シュートだけに奏でていても、バスケットボールでそれを引き出す為にはやはり、フリースローゲームでは身につけられない"高度な"その他の技術が求められるわけだ。


 

 では、話を格闘技に戻すがMMAのスタンドレスリングや柔術だって、今までボクシングしかやって来なかったボクサーが数年で身につけられるほど簡単な技術ではないし、更にそれを持ち味のパンチで勝負する為にMMAファイターの、それも一流のファイターから防御できるレベルになるなんて無理な可能性の方が高いに決まっているのだ。


 あと、厳密に言うとMMAで使えるプロボクシングのパンチはタックルや蹴りの脅威により、かなり制限されて来る上、グローブの種類も違うのでボクシングスタイルそのものを大きく変える必要がある、だから下手すると井上やメイウェザーでも慣れない内はスタンドでも打撃で殴り負ける可能性だって私はあると思っている。


 

 ボクシングとMMAと言うのはあくまで別競技で、MMAにはMMAの技術があり、トップ選手はそれを死に物狂いで身につけて今にいたるのだ、それを"ボクサーが数年寝技やれば"なんて、MMAそのものを舐めているとしか思えない。



 なめている奴らは格闘技底辺層だとすぐにわかる、ボクシングを本気で努力している人なら、他競技の努力だって想像や理解ができるはずだ、人の努力を理解できない奴、笑う奴は自分が本気で努力した事がない人間である証拠なのだ。


 あと、奴等はボクシングに宗教的な幻想を抱きがちで「那須川がデカくてキックルールでもメイウェザーに負けていた」とか「井上が数年、練習すれば総合でも堀口レベルになれる」などと言うカルト教団の狂人のような妄言をほざいてやがるが、全員自分自身はボクシングをまともにやった事もない奴らが大半だと言い切れる。


 昔の自分もあんな底辺な狂人共と同じ類だったと思うと死にたくなる。


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

格闘技界のヒエラルキー @gakinooujya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ