第五次世界大戦
鯨飲
第五次世界大戦
第五次世界大戦が終結した。
終結はしたが、甚大な被害が出ていた。大戦前後で比べると、森林が20%減り、海が30%干上がった。
このような状況を見て、各国の首脳たちは、これ以降の戦争禁止を国際会議において提言した。
これ以上争っても、さらに傷ついていくだけだからだ。
しかしながら、戦争をしないのであれば、戦争することによって解決してきた、というよりも戦争することでしか解決できなかった問題を、これからはどのようにして解決するのか?
そのような疑問が、各国の間で浮上した。
そこで、一つの案が採用されることになった。
それは、自分たちが争うのではなく、自分たちが造った自律型兵器を用いて、それらを競い合わせる、というものだ。
このようにすれば、自分たちが血を流す必要はなくなる。
また、戦いの舞台も変更することにした。
宇宙の辺境にある星を利用することにしたのである。
そうすれば、自分たちの故郷も傷つけることはないからだ。
このようにして、新たな戦争が始まった。
各国は、総力をあげて自律型兵器の開発を行った。
そして、多くの国がその辺境の星へと、兵器を送り込み、兵器同士の戦争が始まった。
そして、現在も地球では戦争が続いている。
第五次世界大戦 鯨飲 @yukidaruma8
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