第36話 アヤネと綾子
「だから私はいってるじゃん!!別に、侵略しに来たり嫌がらせしに来てるわけじゃないのよ!!そりゃあまあ……エルフみたいな失敗はしてしまったのは悪いとは思ってるけど……あれは……本当にごめん……」
門前で話していても、なんなので……
屋敷の中に上がりこんでアヤネに話を聞いていた。
アヤネなりに多少なりの反省の色はあるみたいだ。でも、人間社会的にはアウトな一面がかなり多いかな。
エルフで迷惑を被った人間も沢山いるしね。
「結局、アヤネの目的はなんなの?」
「私の目的は……その……あの……あ、ああ、あの人に……私の存在を……その……認めて……貰いたくて……」
アヤネは顔を真っ赤にしてそう言った。
――あの人?
私もセカンドも別綾子もみんなも、疑問符を頭上に浮かべたような表情をしている。
「はあ〜〜」
シズルちゃんは珍しく大きくため息をついた。
――どうしたんだろう……?
敵とは言え威圧的に対応してもこういうのは上手くいかない。自身を省みて知っている。だからアヤネ懐柔して餌付け作戦をみんなにこっそり伝えた。
ミルクレープや、ケーキをだしたら目の色を変え食べ始めた。
――食べたことないのかな?
「これが夢にみていたミルクレープやら甘味やら!!」
食べた途端、饒舌も饒舌も、ポロポロと色んなことを喋りだした。
まず何しに来たかといえばさっき本人が言った通り新型エルフを開発して『あの人』やこの世界のみんなに認めて欲しかったんだって。
「無理やりこの世界に存在を割り込ませてねー、変質しちゃったけど今回は耳が尖って、髪が真っ赤になったくらいだから概ね満足よ。まあ人型なら全然良いんだけどね。異形の怪物みたいになって自我も記憶もなくなる子もいるしね。あとね〜……」
前来た時はエルフ綾子の魂ベースだから楽だったらしい。
その前、アーニアに倒された時はアリスさんに似てたらしい。
自称女神みたいだしまあ、それくらいのことは出来るんだろうね。
――死んでも復活って質が悪いな……確か写し身とかそんなんだっけ?
「あれ?でもなんで今回も私たちと同じ姿なの?前はエルフ綾子の魂をベースにしたからこのセカンドの姿はこうなんだよね?」
「え?だって……」
「暴虐の木の…アヤネ……ちょっと」
「ん?静寂の?なによ」
シズルちゃんとアヤネがコソコソ念話しだした。
「わかったわよ……」
アヤネが何かをわかったみたい。
「みんななにも気にしなくなる」
シズルちゃんがなにかを唱えた
――アレ?何か気になってたんだけど?なんだっけ?まあ、いっか
アヤネがした迷惑といえば実は食人鬼エルフを創ったことだけなんだよね。
エルフは嫌がらせをする為に作ったわけではないらしい。
あとはエルフ綾子にチャンスをくれた、詐欺られたけどね……
セカンドにもチャンスをくれた
そして、ハイエルフやブラッドエルフを生み出した。
それらについては評価されても良いのでは?と思うところもある。
でもエルフの迷惑っぷりには、その実績すらも霞んでしまう。
「それで、妹達はどこでしょう」
アリスさんが心配そうにそわそわしていた。
「あ、その話ね。そろそろ帰ってくると思うんだよね。」
なんてアヤネが言った途端。
「姫、ただいま戻りました。」
「お〜、マリアだっけ?おかえり!」
――姫!?
この子がマリア?ちゃん?
アリスさんやアリアちゃんの姉妹?
血まみれだけど?
「マリア!無事なのですか?」
「……」
目に色がないというか……瞳孔が常に開いていて意識のあるようには見えない。
「その血はなんなのですか?ケガはないのですか?」
アリスさんがオロオロしだす。
まあマリアちゃんケロっとしてるし大丈夫なんだろうけど。
「これね、返り血。世界中のエルフを駆除しに回ってた。多分、みんなもそろそろ帰ってくるんじゃないかな?」
「あれ?私以外にも受け答えできるのね?同族だから?みんなにエルフ殺戮お人形さんになって貰ってたのよ。木の外からみてて流石に責任を感じてね……。まあお人形にしたのは……ごめんて……ここは本来私のお家なんだもん!」
――謝るのか逆ギレするのかどっちかにしろよ……
「もう大丈夫だよ。もうマリアさんのお人形モードの権能は消滅させたから、」
――え?シズルちゃん?
「……くはあ!!はあはあ……あれ?あ、みんな?アリス?にアーニア様?」
「シズルちゃんすごーい!」
「もう!なんなのよ!前も写し身消滅させられたしなんでそんなこと出来るのよ〜!!」
「あと、同じようなことも出来ない様にアンチフィールド的なの張っておいたもんね」
――シズルちゃんドヤ顔だ!かわいい!
「まあエルフを殲滅するのは良いと思う。同じエルフ系統としては少しね……思うところがあるから。」
マリアちゃんが微妙な顔をしつつもそうそう。
「まあ、私もですね。」
「一応はこの人、私達ブラッドエルフの始祖ってことなんでしょ?」
ブラッドエルフに囲まれる始祖エルフ。
「先輩綾子〜、この人がいなきゃ私もこう、生きてはいなかったんだよね?」
「そうだね」
「私もエレナもセレナもか」
シズルちゃん達、ハイエルフもそうだったね。
あと1名いる
「みんな、ちょっとだけ私、私じゃなくなるから」
――仮想『精神体分離術式』発動
『わわわ!なに!いきなり!?』
やっぱりエルフ綾子に「私の記憶を引き継ぐ」みたいな感じにはならないのか。
エルフ綾子には前回の続きみたいにみえるのかな?
『もしかして、燃費よくなったの?』
『そうだよ、全然楽勝だね。まあ常時発動出来る様なパッシブには程遠いけど。』
『へ〜、ってこれどういう状況?』
『カクカクシカジカで…でもこのアヤネ、前にエルフ綾子とこの世界に来る直前の記憶しかないみたい。前のはシズルちゃんに消されたし』
『……ふ〜ん、アヤネがね〜。』
『一応、身体は任すから後で返してね』
『わかった、ありがとう』
とまあ…エルフ綾子に主導権を与えた。
「綾子、もしかしてエルフの綾子?」
「シズルちゃん?」
「ファースト先輩?」
セカンドからしたらファーストだよね、なるほど。
「ファーストって?え?まさか、その身体もしかして?」
「あ、ごめん、貰っちゃった」
「あ、いや別にいいよ。大事に使ってね。」
「うん、ありがと」
そして
「アヤネ、久しぶりだね。またこの世界に来たの?」
「うん……まだ怒ってる?」
「いや、もういいよ。アヤネがいなかったら私もセカンドも、みんなもいなかった。だからありがとう。詐欺られけど詐欺られたけど、あ〜詐欺られたね〜」
「う、ごめんて……でもありがとう。」
「でもみんなと仲良くしたいんだったら別綾子の研修受けてからがいいよ」
まあ、それがいいだろう。別綾子がこっちにいる内は。
「まあエルフの件の言及はアーニアに任せるとして他の実績があるならいいんじゃない?私が教育するよ。」
「へ?アーニア?え?別綾子って誰?え?え?あれ?ちょっとまってよ!何かが入り込んでくる…っていただだだだだだだだ!」
別綾子さん、もう手綱を握ってしまった。
「え?何?今の痛み…別綾子?がやったの?」
「あ〜、ご愁傷様……それ痛いよね、私もつらかった……」
「え?なんでそんなこと出来るのよ……?本当に篠村綾子!?え!?おかしくない?女神の権能ガン無視じゃん!?」
――別綾子さんはおっかねえから……アヤネがんばって!
マリアさん組のほかのブラッドエルフ達も戻ってきたけどお人形モードだった。
でもシズルちゃんがちょちょいと何かしたら元に戻ったので一安心。
アヤメの処遇については、まあ別綾子とアーニアに委ねるとしよう。
ちょっといい話になりそうだったけど、エルフの件は世界的にデリケートだ。
まあ一回死んでるみたいだし?その辺の倫理観はどうなるのだろう。
アヤネがこれからどうするかじゃないかな?シズルちゃんみたいになってくれたらいいけど。
それで?
マリアちゃん達とアリスさん達はどうするの?
「なんか疲れちゃってさ、話あいってのは明日でもいい?ここ数か月の記憶が朧気なんだ」
「マリア達の様子を見ると……そうですね、そうしましょう……」
よって別綾子の提案でまた古都ルナリース遺跡でバーベキューをすることになった。
別綾子、お肉食べたいだけでしょ?
私の買ったビーフドラゴンが目当てなんでしょ?
ってなわけでやってきました!ルナリース!!
私の『ノル君ハウス』もそのまま置いてきたから、帰ってきた感あるね!
ただいまー!!
「おかえり綾子!」
「わわ!!レイちゃん達!!?それに……」
「初めましてよね?シロです。」
――あ!一緒に次の世界にいく子だよね!?めっちゃ美人!!まだあまり交流がないのでこの機会に仲良くしなきゃ!
――あれ?こんな喋り方だっけ?それに……初めまして?
「あの……その……はじめまして?」
「やっぱり違和感ある?この喋り方だと」
「ん?」
「私は最古のフェンリルよ。これでわかる?」
!!???
「あ!!あ!あ!そういうこと!?この世界で生まれたシロさんじゃなくて?」
「そ、そういうこと!若いワタシをよろしくね!なんでこの世界のワタシはあんな尊大な喋り方なのかしら……」
ああ……きっとセレナの影響かも?
「久しぶりだねシロ。まあ私からみたら20年ちょいぶりなんだけど」
「お久しぶりですアーニア様」
あ、このシロさんにとっては別綾子がアーニアなんだもんね。
「まあこの世界のアナタとは仲良くやってますよ。」
「そう、それなら良かった。」
そうかこういう再会もあるのか……、この世界はとことん優しい世界だね。
私がいく世界も優しい世界にすることが出来たらなあ。
これはこの世界のみんなが勝ち取った世界。
私もそんな世界を目指したいなあ。
「わー!!!シロじゃないの!!!久しぶりね~!!前にやられた時ぶりだねー!!元気してたー!?それにツキヨミレイ!!相変わらずルナそっくりねー!というかルナそのまんまね!!」
「え?髪が紅い綾子?エルフ?え?え?」
アヤネ……結構さわがしいね。
「アヤネ、やめなさい……迷惑でしょ……」
シズルちゃんがアヤネを窘める。
自分の過去をみている様でいたたまれないのかもしれない。
「ねえシロ、この子、もしかしてエルフの始祖の子?あれ?討伐したはず……でも姿が違うもんな……」
「確かにそう見えるわね。」
こちレイちゃんが驚きつつもブツブツと考察を始める。
「また綾子が増えちゃたねー、って誰?」
――レイちゃん、違うから、ワタシじゃないから……。
「アヤネ大人しくしないとお肉あげないよ?」
急にシュンと大人しくするアヤネ。
結構、従順だね。
「ちゃんとみんなのお手伝いしてね。わからないことはシズルちゃんに聞いてね」
「うん!わかった!」
シズルちゃんがアヤメをなんだかんだ気にかけているのでそこはシズルちゃんに任せよう。
「なにかするの?」
「レイちゃん、今日はバーベキューするよ。野生のビーフドラゴンだよー!」
「「まじで!?」」「本当ですの!?」
――うわあ!びっくりした!!
こちレイちゃんもシロさんも大声だしすぎ
「うん、そうだよ。まあ……今日でなくなっちゃうかもだけど。」
『ワタシ!味覚はオンにしてよね!?』
エルフ綾子も食べたいよね。
『オッケー大丈夫だよ!』
ああ優しい世界。
――この世界からいずれ出ていかなきゃいけないのか……
◇
「アヤネさーそういえば新型エルフっていってたよね。なに作ってんの?」
「新型エルフ?綾子気になるー?どうしよっかなー?ミルクレープで手を打ってもいいのよ?」
結構、逞しいな。
――はい、ミルクレープ。というかみんなミルクレープ好きだねえ。
「新型エルフといってもまあ理論だけなのよ。魂を持つハイエルフ構想っていったら伝わる?」
「まじで?」
『まじで?』
――あ、エルフ綾子も気になる?
『アヤネあのさーそれ、実現できそうなの?私は魂がもうないけどそこに憑依してその身体を使えるとかさ……』
「うーん、まだ構想から理論化しただけだし、ピースが1つたりないのよ。」
「それに私達も精神体をちゃんと分離出来てないしね……」
『そっかーそうなのか、そうだよね。アヤネがんばって……』
「え、うん、このまま研究続けていいならがんばるわよ?」
「そこはアーニアさんに相談だなあ……」
『あと……ワタシ、このままずっと仮想分離は維持できる?』
「えと……出来るけど、まさか?」
『そう、私が分離術式を構築するよ。一応、その点は詳しいし』
まあエルフ綾子には恩がある。そのくらい構わない
「そっか、私も協力できることがあるならするよ」
『ありがとう』
「私も協力するよ。エルフの綾子には色々と助けてもらったし」
――シズルちゃん……
ああ、優しい世界。アーニアがみんなと作り上げたこの世界、いいなあ。私はこんなにもみんなが笑っていられる世界を作れるのだろうか。
――って世界を作るって……、女神でもないのに大層なことを考えちゃってたわ。まあ女神は世界を創る、私は人間なので世界を作る。人として出来ることをやっていこう。
――私も大人なこと考える様になったもんだなあ。
『あのさワタシ……』
「ん?どうしたの?エルフ綾子」
『私達、つながってるから考えてることまる聴こえだからね……。私はオフってるけど』
「うわあ!!恥ずかしい!!プライバシー確保するまで術式は停止!!!」
『あ!ちょっと待ってお肉……』
――ふうう、あぶねえ。
一応プライベート確保できるように術式改良してから仮想分離は起動しよう。
あとは別綾子を盾にして、アーニアにアヤネのことを話そう。
研究を続けてもらいたいし。
「さてそろそろ準備出来たし、お肉をだそうかな?」
なんて呟いたもんだから全員の視線が私に集中する。
――う、こわ!!
獲物を狙う野獣の如く、私は小動物の様に震えながらお肉を出した。
一番張り切っている別綾子にお肉を強奪された私は、只々立ち尽くすことしかできなかった。
――そのお肉いくらすると思ってるんだよ!まったく……仕方ないなあ。
でもお肉お肉♪
この人数だと軽くお祭り状態なのもあって、野生のビーフドラゴンはすぐ消滅してしまった。
何億イエンしたと思ってるの!?なーんていうつもりもなく、まあこの和やかな雰囲気をみて私は「まあいっか」な気分だった。
物足りない別綾子にセカンドにブラッドエルフ達、流石にシズルちゃんとアヤネはお腹いっぱいみたい。
レイちゃんズはブリッ子してお腹いっぱいなフリしてるね。
――あれ?ブリッ子する要素なんてあった?
「あれー?なにごと?ちょっとちょっと……!みんなでバーベキュー!?ずるい!!」
あれ?アーニアさん?そういえば来るっていってたね。
「ブラッドエルフのみんなもいるのか。それに……あの紅い髪の子は綾子?あれ?また増えた?」
――ノルくん!?ノルくん!?ひっさしぶりー!!!
だからブリっ子モードだったのかレイちゃん達。私もだんだんわかってきたよレイちゃん達のこと。
「はい、ノルくんとアーニアさんの分、とっといたよ。野生ビーフドラゴンのカツ定食だよ、フフーン」
――私のドヤ顔が決まったー!!!来るって聞いてたから用意してたもんねー!!アヤネのこともあるしアーニアさんにはゴマすっとけ!!
――アーニアさんヨダレ垂らしてる……だらしないぞ?ってノルくんもヨダレ……
「ま、まあ、お腹すいたならどうぞ」
「「うん!」」
「あ!ちょっとまって!」
「「えーーーー!!!」」
――まってね、おまじないするの忘れてた。えへへ
「お……くなーれ…えもえきゅ…おい…くなーれも…もえ…ゅん」
恥ずかしいし小声だけど手でハートマークを作って美味しくなる呪文を唱えた。
おいしさ注入だね。
――気休めだけどねーははは。
「え、なにそれ?」
「え、アーニアさんお料理する時これしてないの?美味しくなるおまじないだよ?」
「え、してないよ…それってメイド喫茶とかのアレでしょ?」
「まあそうだけど……おいしくなるよ?」
「はあ、もう食べていい?」
「どうぞ」
「「いただきまーす!!」」
――わあ、アーニアさんもノル君もいい食べっぷり!!
「綾子、いま権能さらっと使ってたよ、なんで使えるの?」
「いやシズルちゃん、小さいころから使ってるお料理のおまじないだよ?」
「え?あー……そうなの……」
このあと別綾子が「私も牛カツ定食食べたいぞ」オーラを出していたけどガン無視した。
――お肉いっぱい食べてたじゃん!!
「綾子!ごちそうさん!」「ワタシ、これおいしかったよ!こんどレシピ頂戴ね!」
「いえいえどういたしまして!レシピね!いいよ!」
このノリならアーニアさんにアヤネを紹介してもやんや言われないかな?
――アヤネカモーン!!
なかなか来ない。
「え?アヤネ?どうしたの?」
シズルちゃんを後ろから押しながら、シズルちゃんを盾にするかの様にこちらへ近づいてきた。
シズルちゃんの背中に隠れながらもアヤネは顔を少しだけ出した。
「あの……アヤネです。よろしくお願いします。」
「うん……ワタシって感じの顔だね。声もか……よろしく」
それだけ?
「アヤネ、ノルワルドだ。よろしくな。」
「………………!!!!」
「シズルちゃん、アヤネ返事ないけど……」
「はあ、多分気絶してる……」
――あー、因縁のアーニアの前だし緊張しちゃったのかな?でも顔真っ赤っかだね??
「この子の説明はまた今度にでも……えへへへ。」
「まあ、その子が誰かは想像できてるけど……、別にいいよ。既にリオナもいるし、まあ昔の敵でも害がないならいいよ。それにブラッドエルフ達を結社に引き込めそうならね……」
――わわ!バレてた?こういうところはやり手なんだよねアーニアさん。まあなんだかんだ優しいよね、ツンデレじゃん。
「まあ気絶しちゃったからまた今度にでも。」
――あれ?なんか別綾子がなんか始めるみたいだね。
「さて、これからこの世界と別綾子の世界のみんなと会議を始めます。」
アーニアさんが何かを言い出した。
――あれ?この前のが最後じゃなかったの?まあ、優しい世界が繰り広げられるんでしょ?向こうのノルくん見ておきたいしなあ。
私はそんな甘い考えを持っていた。
ここにいる誰もがそう思っていたことだろう。
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