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見れば見る程、美しい少女だった。
顔立ちを
そこには、可愛いとか、綺麗とか、色っぽいとか、そういうレベルを超越した、一種
――――しかし、顔が良いだけに目立つのが首から下の、異常に不揃いなファッションである。正確に言えば、服の組み合わせには何も問題が無いのだが、どう考えても、身体に対する服のサイズが全てにおいて大きい。
――――というか、よく考えたら季節感もそこそこに怪しくないだろうか。最早気温が二十度を超えることも珍しくないこの時期に、長袖長ズボンで暑くないはずがない。
「――――どうかなさいましたか?」
口を閉ざしたままの響に向かって、少女は細い喉を微かに震わせて問う。
単純な疑問に、彼は答えない。答えることができない。かといって、ただでさえ頭が
色々考えて――――、考えて――――、考えた結果、彼は
「…………何だ、お前。」
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