第7話 心に秘めた過去の秘密

ある日の事。


「俺と付き合ってくんない?」



ドキッ

他高生からの突然の告白。



「えっ?」

「お願いします!ゆっくりで良いから」



「………………」



私は付き合ってみる事にした。




一方。


~ 尋斗 side ~



「私と付き合って下さい!」



一人の女性徒が俺に告白をしてきた。



「えっ?」

「ゆっくりで良いから」

「……悪い……俺…付き合えないや…」

「どうして?もしかして好きな人いるの?」

「…似たような感じではあるけど…心残りの人がいて…」


「…そうなんだ…」

「ごめんな…」

「いいえ」



彼女は俺の前から去った。




その日の夜、私は尋斗の部屋に訪れた。


カチャ

ドアを開ける。



「どうかした?」



私は部屋に入るとドアに寄り掛かる。




「…今日…告白されて…付き合ってみる事にしたの」


「うん」


「でもね…相手、他高生だから本心で向き合って付き合ってくれるかな~?って…同じ学校じゃない分学校での彼が見えなくて…」


「相手からの告白だろう?だったら大丈夫のはずだけど、お前の場合、前科があるからな不安だよな」



「うん…それに相手はギャップが違う事、全く知らないから…」


「志須霞、人間みんな同じだったらつまんねーんじゃん?色々な人がいるから面白いんだし。大丈夫!何かあったら俺がいるから恋愛しな!」


「…うん…分かった…ありがとう!そんな尋斗は彼女つくらないの?」


「えっ?」

「前に彼女と別れたって…遠距離になるから別れ告げたの?」

「…それは…」

「それとも他に理由あるの?」



「………………」



「……ごめん……関係ないか……部屋に戻るね」


「…ああ……」



私は部屋を後に出て行った。




「……好きな女(ひと)は……もう……二度と…戻って来ない……永遠に…な…」











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