レゾンデートル
楪 一志
まえがき〜カクヨム限定〜
こんにちは。『レゾンデートルの祈り』の著者の、
もし宜しければ、物語のページを捲る前に、私のお話しを聴いていただけませんか?
突然ですが、あなたは「死にたい」と思ったことがありますか?
「私はあります」
そう、周りの人々に告げると、様々な言葉が飛び交うかもしれません。
「私も思ったことある」
「私は思ったことない」
「はい」「いいえ」の二択から派生されていく意見たちは、やがて議論へと転じるかもしれません。
死にたいと思うことを「善悪」で結論付けようとするかもしれません。
人によって心の強さも、受ける痛みも、置かれた環境も、経験した過去も違うのに。
心で思ったことや、頭に浮かんだことって、すぐに消せませんよね。
少なくとも、私はそうです。
「楽しくない」と感じた出来事を、「楽しい」と思い直すことは出来ないと思います。
上辺で「楽しい」と言うことがあれば、それは周りの人々の気分を害さないため、などの理由があって噓を吐くのでしょうね。そんな自分自身が嫌になることもあります。
同じように、「死にたい」と思ってしまったことを急に「生きたい」と思い直すのもとても難しいことだと思います。
「死にたい」と声に出せずに思うことしか許されない環境に置かれているのなら、尚更苦しいですよね。
本当の想いを無理に消そうとする必要はないのだと思います。
それでも私は、そんなあなたにお伝えしたいことがあってこの物語を紡ぎました。
『レゾンデートルの祈り』は新人アシスターの
生きる意味が見付かる物語ではなくて、
生きる意味とは何かを、見つめ直すきっかけの物語。
私の言霊が少しでも、あなたの心に。
どうか、この想いが届きますように。
そう、何度も祈りを込めて紡ぎました。
楪 一志
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