「夜行バスの人々」作者:HYOGOKURUMI 様

こんばんは。

13作目の感想は、HYOGOKURUMI 様の「夜行バスの人々」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054917476576

についてです。


夜行バスを利用した乗客を襲う事件。そしてそれぞれの悩みと障害がぶつかり合い。

こういってはなんですが、読後感が最高です。

夢中で読んでしまいました。


ネタバレ感想を下記に書きます。

未読の方はご注意ください。





全体が3人称で統一されていて、とても読みやすかったです。

それぞれの視点で語られる状況、悩み、夜行バスに乗った理由。

どちらかというと、私も「普通」ではないので、それぞれの悩みに共感しまくりました。

まさに皆さんの叫びを凝縮している、そんな話でした。

けれども、悲壮感はないのです。

むしろ、人が消えてよかったね。

これで心置きなくゆっくり暮らせる、そう思ってしまった私はきっと「普通」じゃないでしょうね。

「普通」の人はこの状況に嘆き、そうではない人にとってはユートピア。


事件を解明しようとするのではなくて、その中で自由に生きていこうという、この物語が好きです。

きっと私も「普通」じゃないからかな。


元気がなくなったとき、辛くなったときに、読み返したいと思います。


この度は企画に参加くださりありがとうございました。


次の14作目の感想は、もってぃ 様の「夏、京都。その想い 切り取って…」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897013409

についてです。

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