第1話 ⑤
カナエによると、授業をサボって街で遊んだり嫌いな先生に悪戯をして巻き込まれて怒られたり散々な目にあったらしい。
「結構大変な間に合ってきたんだね」
「そうですね、でも今となるととても楽しい学校生活でしたよ」
でも、話してる顔を見るととても楽しそうだった。
「そういえば、この世界って魔法や超能力ってあるの?」
「もしかして、姫様やタツヤさんからこの世界のことをきいてないんですか?」
「うん、まだ自分が召喚された理由しか聞いてない」
「わかりました。料理がくるまでこの世界のことを教えてあげます」
カナエから聞いて驚いたことが三つある。まず一つ、この世界は魔法や超能力というものは本に出てくるものだということ。二つ目はエルフや獣人や精霊も本の中に出てくるものだった。三つ目は、話を聞く限り俺が住んでいた世界とほぼ同じだったことだ。
「なるほど、なんとなく俺の住んでた世界とかなり似てるね」
「そうなんですね。青斗が驚いていたからてっきり青斗の住んでた世界にはあるのかと思った」
「いや、ないよ」
話していると、料理がやってきた。俺が頼んだのは、ナポリタンでカナエが頼んだのはカルボナーラだった。また、きたくなるぐらい美味しかった。
「そういえば、青斗って異世界から来たんだよね。こっちの生活に慣れた?」
「半分ぐらいかな。まだわからないことだらけだよ」
「そうなんだ。じゃあ、王宮図書館にいってみればいいと思うよ。多分先輩が気にいると思うから」
「そうですね、青斗さんのことは気にいると思います」
「その先輩って誰」
「ついてからお楽しみですね」
2人が楽しそうに話す先輩ってどんな人なんだろ。俺のことを気にいるって、趣味がおんなじなのかそれとも俺のことが異世界の人だからか.
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