第1話 ④

 アミノに言われた通り、玄関で待っていると。アミノと1人の少女が、楽しそうに話しながら歩いてきた。

 彼女の見た目は、薄紫色の髪色に濃い紫色の瞳だった。異世界には、こんな簡単に美少女がいるのかすごいな異世界。

「早いですね、待ちました?」

「いや、今きたとこだけど、その人が案内人?」

「はい。彼女の名前はカナエ・ウチミズ。青斗と同い年だから気兼ねなく彼女になんでも聞いてね」

「よろしくお願いしますね、川口様」

「いや、様なんてつけずに名前で呼んでくれ」

 彼女は、メイドだからそんなことは無理ですと言ったがお願いして名前で呼んでくれることになった。今から街を案内してもらえるのに、ずっと様付けで呼ばれるのは流石に嫌だったのでよかった。

 彼女の、後ろについて歩いていた。まず、先に行ったのはこの町のシンボルである噴水広場に広がる露店に行った。広がる町の景色はウズベキスタンのように綺麗な建物が並んでいた。

「この町の建物って綺麗だね」

「本当に綺麗ですよね。この国は、星空が綺麗なので町の建物は星空をイメージしたものが多いんですよ」

 なるほど、だからタイルが星の形をしていたり星座の形がしてあるのか。

 そこからは、ほかの観光名所に行った。

「ここが、星空の鏡と言われる場所です」

 彼女の話によると、一ヶ月後に星観祭(せいかさい)と言われる祭りがあるらしい。一年で1番星が綺麗になる日には、この泉一面に星空が映るから星空の鏡というらしい。その日には、違う国からも多くの人がくるらしい。その景色は実際に見たら、忘れることができないぐらい綺麗なんだろう。

 また、噴水広場に戻り。噴水広場の周を彼女に案内してもらった。博物館や演劇場に路上ライブなどがやっていた。

「もう、お昼ですね。マーガ亭というところにいきましょう」

 彼女に言われるままついていくと、木で作られた建物に来た。

「ここです。ここは、この国に住んでる人なら来たことはあるおいしいレストランなんですよ」

 そう言って入っていく彼女の後についていった。中に入ると、沢山の人がいた。

 その中でも、目を引いたのは。朱色の髪の女の子だった。

「いらっしゃいませ。あっ、カナエ来てくれたんだ久しぶり最近全然来てくれなかったじゃん」

「久しぶりですね、ミア」

「後ろの、男の人誰もしかして彼氏。いいな、私も彼氏欲しい」

「ちがいます、青斗さんは姫様が呼んだ異世界の人です」

「えっ、異世界の人なんだびっくり。私はミア・マーガレットよろしくね。カナエとは、学校の同級生だったんだ、気軽にミアでいいよ」

「俺は、川口青斗よろしく。年は17だ」

「へぇ、ここの三人。同い年なんだ、気が合いそうだね。私、呼ばれたからじゃあ」

「元気な人だね」

「そうですね、元気で好奇心旺盛で大変なんですよ」

 料理を注文して、待っている間に学生の頃の話を聞いた。

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