サファリパークで隠れんぼしたい

「ねえタカシ君、私サファリパークに行ってみたいな〜」

「いいね。だったらオヤジの車借りてくるからさ、今度一緒に行こうよ」

「やったー! サファリパークで一緒に隠れんぼしようね♪」

「え、隠れんぼ? 子供じゃないんだからさ…」

「え、私はガチだよ?」


タカシは恐る恐る車から降りた。

身を護る防具は一切つけていない。

すぐ傍ではライオンの雄が気怠そうに寝そべっている。

空腹状態でなくて助かった。

アーミーナイフだけを手に、教わったばかりのスニーキングスキルを使ってマイを探す。

草むらの中に一歩踏み出すと、ビビー!と音が鳴り、ライオンの耳がピクッと動いた。

すぐに茂みの奥から迷彩服姿のマイが音もなく現れた。

「ちょっと早いよ、タカシ君。今の罠が本物だったら死んでるよ?」

「う、うん。ごめん」

「ちゃんと日没までに私を捕まえてね♪」

タカシは学んだ。

ミリオタ女子と付き合うと高確率で…死ぬ!

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