解決!子供電話相談室

小学六年生の美姫みきちゃんは家で一人でママのお留守番をしていた。

突然、家の電話が鳴った。

「はい、もしもし」

「あの、占い師の鶴田綾香つるたあやか先生の番号でしょうか?」

「はい、そうですけど」

「あの、実は先生に聞いて頂きたいご相談が…」

美姫ちゃんは小さく溜息をついた。

「あのね、いつまでフラれた女のことでウジウジしてるの? 貴方はもうその人のことは忘れて自分の人生を生きるべきです!」

「な、なぜそれを!? さすが綾香先生、ありがとうございます!」

妙な男の電話が切れたと思ったら、すぐにまた電話が掛かってきた。今度は女の声だった。

「あの先生? 実は…」

「もう、まだわからないの? 彼が嘘をついたのは貴女のことが好きだからでしょ。もう一度会ってちゃんと話し合いなさい!」

「は、はい。ありが…」

ガチャンと電話を切ると、美姫ちゃんは溜息をつき退屈そうに窓の外を眺めた。

「ママ…まだかなぁ」

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