秘密結社『黄昏の海鳥団』

二月の第四木曜日、とあるビルの地下室で「定例会」が行われた。

集まったのは仮面と黒装束に身を包んだ秘密結社『黄昏の海鳥団』のメンバー達である。

彼らの目的はただ一つ。

<シーチキンは何の肉か?>

を暴くことである。

「我々は長らくあざむかれてきた。政府はシーチキンを魚の肉だと言い張り民衆を洗脳しようとしている。魚を鳥だと信じろと言うのだ!恐るべき狂気だ!」

しかり!シーチキンという名にはもっと深遠な意味があるはず。取り戻さねばならん!真実を、我々の手に!」

パトカーのサイレンが外から聴こえた。

「政府に勘づかれたか!?」

ガタッと皆が立ち上がった。

「今日は解散だ!皆達者でな!」

地下室から一人また一人と黒い影が消えていく。

だが最後に残った男は仮面を外し、駆けつけた警官に言った。

「私だ。奴らのメンバーリストを入手した。今から奴らの家を訪問し教えてやれ。『シーチキンはマグロの肉だ』とな…!」

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