ある日、正直者の木こりが、手を滑らせて斧を泉に落としてしまった。

すると泉の中から女神が現れて、彼に言った。

「あなたが落としたのは、この豪華ハワイ旅行ペアチケットですか？　それともこの銀座で松坂牛食べ放題ご招待券ですか？　それともこのランボルギーニ贈呈、証拠キーですか？」

木こりはしばし考えてから正直に答えた。

「全部欲しい！」

「あらあら、欲しがりさんね。では、こちらも差し上げましょう！」

女神は泉の中から、一億円の札束の入ったアタッシュケースを出し、開いて見せた。

すると、木こりはカクテルグラスにシャンパンを注いで、女神に渡した。

「からのぉー？」

女神は、無性にうずうずしてきた。

「ええい、これもつけちゃえ！　ドバイの不動産、丸ごと島一個あげちゃう！　もってけ、泥棒ー！」

「イエェェエエイ！！！」

木こりと女神は、シャンパンを飲み干し、ダンスを踊り、ハイタッチした。

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