リーバー先輩の推理③
「証拠……?」
ボクに向かって、
口元はまるでいたずらっ子のようにふてぶてしい。
「その推理だと、ワタシが
「さすがだな、ミミ。冷静だ。だが、ちゃんと証拠はある」
それは、ミミにとって思いもよらない言葉だったのだろうか。ミミの顔から余裕の
「では見せてちょーだいよ、その証拠とやらを。さあ、今すぐに!」
声の調子まで荒くなったミミ。
先輩は小さくうなずくとゆっくり歩き出し、ミミの
「証拠は……ミミの
「えっ!?」
ミミの動きがフリーズした。
そんなウサギのぬいぐるみをよそに、ボクやメメ、そしてゆっくりとした動きでカメもミミの
「これだ」
柔やわらかそうな肉球を見せながら先輩が右前足で指さし示しめした場所――それはミミの肩の部分だった。そこに、
「これは、サンマの
「なるほど……。風呂に浮ういていたサンマの背びれが体に付着しているのは、そのぬいぐるみがサンマを運んだ者――つまりは『殺ぬいぐるみ犯』である証拠だということなのね。事件のあと、リーバーとコーハイ以外は
ひたすら感心する、ヒツジのメメ。
ボクたちの視線がミミの後ろ
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