ペンギンの溺死①
「おい、コーハイ。レオナちゃんは、もう自分の部屋で
この物語の主人公、「リーバー
ちなみに、リーバー先輩はゴールデン・レトリーバーの子犬のぬいぐるみ。
それに
……あ、それからもうひとつ説明すると、レオナちゃんは
「きっと、もう寝たッスよ。家の電気がすべて消えてから二十分以上は経ったッスからね」
ボクは、いつものようにけっこう
ビーグルの子犬のぬいぐるみであるボクの耳は先輩のそれと比べても長く(
先輩はボクの言葉が気に入ったらしく、満足そうにほほえむと言った。
「よしっ! それなら、レオナちゃん部屋の
先輩は、
だけど、自分のことをオオカミの子孫だと
ぬいぐるみの掟で人間が起きている間は動けないけれど、夕食などに肉料理が出ると、今にもヨダレを垂たらしそうになった先輩が(ぬいぐるみだって、ヨダレの
特に、今日の夕飯のように
(あの肉の付いた骨をしゃぶって、そのあと家のどこかに
と、考えているのが
夜になってボクたちの時間になると、決まってレオナちゃんの部屋を探検しようと言い出すのも、きっといつかはテーブルの上の骨付き肉を人間の知らぬ間に
「OK。れっつら、ごぉッス!」
先輩の「探検の
何だかんだ言ったって、ボクも子犬のハシクレ。骨付き肉は大好きなのだ。
いつかはそれを心ゆくまでしゃぶりつくし、
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