第26話 [問題と料理]
「はぁ…ビショビショだな……」
家に帰ってきたが、服やバッグは濡れており、早くお風呂に入りたい気分だった。
風呂場へ一直線へ向かい、早速風呂を貯め始めた。
「あーー……なんで俺より強い奴がいない……」
シャワーを浴びながら俺はそんなことを呟いていた。
この世は未知がありふれている。だが俺よりも強い奴が一人もいない。
「そろそろ……あの魔力の正体を暴きに行ってもいいかもしれないな……」
転生した後に感じたあの魔力……。正体はわからないがおそらくかなり強い相手だ。
「ふぅー……。そういえば、最近は全くスキルを使っていないな」
俺はシャワーを浴びている最中に風呂が溜まったので、湯船に浸かった。
まだ夏が終わったばかりなので少々暑いが、出た後が気持ちいいのだ。
話を戻し、スキルを全く使っていない件について。
俺の
だが、スキルは違う。
俺は完全に感覚でスキルを使っている。
本来は特殊な魔法陣を書いたり、
感覚で使っているため、数日間使わなければ、もしかすると使えなくなってしまうかもしれない。
「対策を練らなければ……」
俺は風呂に浸かりながら考えていた。
あまり考えがまとまらず、結局は後回しということにした。
また海にでも行ってスキルを使いまくればいいか……。
それによっぽどのことがなければ感覚を忘れることなどないだろう。記憶は得意分野だしな。
俺は風呂を出て、洗面所に置いてあった服を着て、自分の部屋には向かわずにキッチンへ移動した。
「さて、夜ご飯はどうしようかな……」
台所で立ちながら考えていた。
考えた結果、今日は生姜焼きに決定したので早速作ることにした。
冷蔵庫から具を取り出し、早速料理スタート。
まず人参、玉ねぎ、ピーマンを千切りにし、コップに醤油、みりん、酒、生姜を分量を測りながら入れ、かき混ぜることで生姜焼きのタレが完成。
フライパンに油を入れ、野菜を炒める。途中でタレを入れさらに炒める。
火が通ったら皿に野菜を乗せ、次は豚肉を焼く。大きすぎる豚肉は切り、野菜を炒めたフライパンで炒める。これも途中でタレを入れる。
焼き終わったら野菜が乗った皿に豚肉も乗せる。
そして最後に余ったタレをかけて完成。
「自画自賛だが美味そうな出来栄えだな。しかも明日の弁当に入れて楽ができるな!」
炊飯器に残っていたご飯を取り出し、電子レンジで温める。
そして生姜焼きを食べ始めた。
「んっ!美味い!!」
やはりこの世界の料理は美味いな。知らない料理などがまだたくさんあるので作って食べたいな。
あと炊飯器が空になったので炊いておかないとな。明日の弁当の分がなくなってしまう。
「ご馳走さま……。さて、何をしようか……」
勉強は問題ないし(数学を除いて)、今日することがなくなってしまった。
皿を【
「………寝るか」
別に急いですることは何もなかったのでもう寝ることにした。
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