第17話 [天敵]
田辺とかいう男との言い争い…というかあれは言い争いだったのか?と言うほどのチンケな口論を終えた俺は電車に乗り、自分の家まで帰ってきた。
「まずは【
俺は冷蔵庫まで歩き、冷蔵庫に先ほど買ったものを入れ始めた。
だがこの冷蔵庫にもルールがあるらしい。一番上が肉やら牛乳やらを入れるところで、真ん中が野菜を入れる場所。一番下が長期保存をするためや氷を生成する場所などなど…。
俺はもともと冷蔵庫に入っていた使い物にならない腐ったものなどを【
「これでよし。さて……昼は何をするかな…」
今日買った食材で昼ごはんの献立を決めていた。
「そうだな…簡単なものにするか」
昼ごはんは“サンドイッチ”にすることにした。
さっき買った食パンを横半分に【ウィンドカッター】で切り、オーブントースターで焼いた。
焼いている間はこれも先程買ったキャベツを数枚めくり、包丁を出すのが少々面倒だったのでまた【ウィンドカッター】でみじん切りにした。
すると、ちょうどオーブントースターが鳴り、パンが焼けたようだ。パンを薄く切ったので焼けるのもなくなると思ったので早めに設定しておいた。
「お、ちょうどいいな」
パンはきつね色になっており、このままでも美味しそうなほどであった。
二枚のパンを皿に置き、その上にみじん切りにしたキャベツを乗せ、その上にソースをかけた後にハムを乗せた。
サンドイッチの完成である。
「さてと、ではいただきます。むっ!!うまいぞ!」
サンドイッチも成功だ。この調子で夜ご飯の方も成功させたいところだ。
俺はサンドイッチを平らげ、皿を【
「この後は何をするか……」
特に予定もなかったので何をするか悩んでいた。
「あ……勉強……」
重大なことに気づいてしまった。勉強全くできないではないか!
俺は自分の部屋に戻り、勉強を始めることにした。
英語は完璧だ。この前の【
日本史や世界史、生物などもほぼ暗記だったので教科書をペラっと見ただけでほぼ覚えれた。暗記は得意なのだ。
現代文と古典はまあ普通に問題なかった。
問題は数学αとβ、それに物理である。
「むむむ……x軸が移動して……うがー!!」
昔から計算は苦手なのだ。だから魔法の研究をこもってやっているのだ。計算が簡単にできたらもっと早くに研究が終わるのだがな…。
数学は俺の天敵なのだ。
「む?もうこんな時間にだったか……」
勉強に没頭していると、すでに日は沈み、夜になっていた。
「まあ……数学以外は余裕にできるから大丈夫だろう」
俺は夜ご飯を作るべく下へ降り、キッチンに向かった。
今日の夜ご飯は数学で疲れ切ってしまったので、うどんを茹でてそこにネギを切ったものを入れるという簡単なものにした。
食べ終わった後も数学を勉強したが、やはり難しかったので明日へ向けて眠ることにした。
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