学園編
第5話 皇立学園へ
前回はいろいろあったが後日ジョパング政府が皇室の予算削減を閣議決定した。
そしてジョパング皇国皇帝の長女が婚約をしたと発表された。
いやぁ何のことか知りませんねぇ。
と言うことで前線に変えることになったのだがもう一つニュースが。
【今年注目の英雄に恩賞!?】と言うニュースだ。
紙面の内容は、
「中二民国での戦争で割譲した三つの地域を英雄に与え爵位も与えることが本社の取材で分かった」
と言う記事だった。
よもやよもや面倒くさいことになった。
それを聞くためにまた軍務省に足を運ぶことになってしまった。
「あぁ大将閣下ですか。何かありましたか?」
「この記事について何だが?」
「あぁその記事は本当のことであります」
「あの辞退したいんだが?」
「いやぁそれは了承しかねます」
「なぜだ?」
「今回割譲した地域住民からの要望でこうなりました。今回の戦争で大将閣下の戦いぶりを見て余程大将閣下に惚れたのでしょう」
「はぁぁ」
「まぁそんな溜息をつかすともいいでしょう。それから今回爵位を与えることになったということで今日から三年間皇立学園に行くことが決まりました」
「は?」
学校?もう学ぶことなんてないんですが(中等部卒)
「まぁ確かに義務教育は終わっていますが大将閣下は高等部で行われる貴族教育はまだ受けておりません」
「おっふ」
忘れていた。確かこの国にそんな奴があったな。
義務教育は子供が教育を受けたいと言ったら教育を受けさせる義務が生じる。
だがそれは中等部までだ。つまり平民は中等部で社会人。貴族は高等部で貴族教育を受ける。
そして俺の状態は高等部に行く前に前線行き。
そして今日爵位を叙爵。貴族となり高等部で貴族教育を三年受けなければならない。
糞がッ!
何なんだよ!
どうして俺が貴族にならねぇといけないんだよ!
おっと興奮してしまった。
いったん落ち着こう。
「今日からですのでこの制服と護身用の軍刻印ナイフと大将閣下の勲章を身に着けてから言ってください」
いや勲章いらないだろ。
絶対に着けないからな。
「と思っていますよね?着けてくださいね?学園には護衛官はつけれないので。困ったときは遠慮なく教師かここの番号に連絡ください」
はぁこんな年齢で学校に通うことになるとは。
「では転校生を紹介します。ビリヤ君入ってきて」
「ビリヤだ。」
「ではビリヤ君の席はあちらです」
席に座るとあちこちで声が聞こえる。
「なにあのオークみたいな顔www」
「マジきもい顔してるwww」
「マジ笑えるんですけどーwww」
何だあの下品な言葉遣いは。
今の貴族の令嬢はこうも下品なのか。
よかった。マジで軍に行って。あのままだとこんな下品な貴族の令嬢と結婚させられる羽目になってたぞ。
「はーい静粛に。ではホームルームを終わります」
ホームルームが終わるとテンプレのような転校生に群がるシーンはこの物語には内容だ。
ここは主人公補正で何とかしてほしいものだ。
「おい。生徒会長のマキナ会長がいるぞ」
生徒会長?一度見ておきたいものだ。さて。
「げっ」
「なによ。げって。」
いや昨日の性悪女じゃねぇか。
なんなんだよ。こんなところで出くわすなんて。
「来なさい」
「は?」
「いいから来なさい」
なんなんだ。本当にあの女は。
なんか知らんが屋上に連れて来られたんだが。
「はい、あーん」
なんだこれ?
いやいやいや、いったいどうなってんの?これ。
状況を説明すると俺は今あの性悪女にお弁当をあーんされているのだ。
しかも!これお弁当の中身見るとこれ手・作・り。
え?なに?もしかしてツンデレ?あっそうですか。あんな態度しておいて本当は一目惚れ的な?的な?
「勘違いしないでよね?政府から皇室予算削減されたから弁当も手作りでしなきゃいけなくなったんだから」
え?じゃぁなんで俺にアーんしてんの?
あぁもしかして一目惚れ的な?的な?(二度目)
「お祖父さんに説得されて食べさせてあげてるんだから」
あぁ~なんか急に冷めてきたわ。
もういいや。購買言ってトイレ飯にするわ。
「ねぇちょっと待ってさっきから黙って?ねぇ。急に立ち上がって何処に行くの?ねぇちょっと待って!行かないで。貴方のためにこんなに多く作ってきたの。。ねぇってば」
もうこの女と絶対に関わらない。
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