第7話 真聖光病院



「真聖光病院への入院の受付はこちらです」


 入口で口を開けて見上げている松葉杖をついて立っていた30代くらいの魔人の男性へ、シスターが声をかけ中へと誘導する。その男性の背後にはうちの常連の魔人のハンターたちが立っていた。恐らく西街からここまで護衛をして来たのだろう。


 松葉杖をつきながらやって来た男性は、困惑した表情でシスターへと話しかけて来た。


「な、なあ。聖光教会の聖女様ってのが右足を生やしてくれると聞いたんだが、俺は貴族でもなんでもねえ。それでも本当に治してくれるのか? しかも治療費は金貨20枚でいいと聞いたんだが、200枚の間違いじゃねえのか?」


 この男性も今まで来た人たちと同じ事を心配していたようだ。まあ信じられないのも無理もない。聖光教会だって人族には金貨100枚で、魔族の貴族にはその倍以上請求する。それだって貴族だからだ。貴族じゃなきゃそもそも治療を断る。


 それがだ。ここでは治療を受けれる上に、治療費は一部位につき金貨20枚。日本円で200万だ。原状回復では10枚で治せるんだが、施設の維持管理費や職員の給与のためにこの価格にした。別途入院費も6人部屋で一日あたり銀貨2枚必要になるから、実質治療費は金貨26枚というところだ。それでも破格の治療費だ。


「はい。20枚で間違いありません。真聖光教会は人種による差別は致しません。この世界にいる魔物を除いた全ての種族は、女神フローディア様が創造した者たちです。種族による差別などするはずがございません」


「けど聖光教会には治療を断られたぞ?」


「それは聖光教会が女神様の真の教えを無視し腐敗しているからです。私たち真聖光教会は女神様に選ばれた聖女様を頂点とし、真の教えを広めるために創設されました。女神様により与えられたギフトで、差別をしたりお金儲けをしようなどという者はおりません」


「そ、そうなのか……けど正直女神ってのは信仰してなかったんだが、それでも治してくれるのだろうか?」


 男はシスターの毅然とした物言いに圧倒されつつも、信仰していなかったことを不安視しているようだ。


「ご安心ください。女神様は慈愛に満ちたお方です。女神様のお声を聞くことができる聖女様であれば、必ずやその恩恵を与えてくれるでしょう」


 慈愛ねえ……自分の世界を見捨てて新たなギフトも授けず、地球で遊んでるような奴だけどな。聖女が聞いた声だってゲームしている時の叫び声だし。


 俺は目を輝かせながら語るシスターを眺めながら、なんともいえない気持ちになるのだった。


「聖女様か……わかった信じる。だけどよ、なんで入院する必要があるんだ? すぐには治してくれねえのか?」


「部位の欠損を治せるのは当教会では聖女様のみであり、しかも聖女様はあらゆる病気も完治させることができるため、大変忙しくて順番待ちとなります。その分治療費は格安にさせて頂いておりますので、1か月ほど療養も兼ねてお待ちください」


「なっ!? 教皇でも治せない病気も治せるのか!? 聖女様ってのはすげえな! まあそれなら仕方ねえか。いや魔国では最下層の魔人の俺たちも治してくれるんだ。しかも安い。怪我でハンターを引退せざるを得なくなった身としては文句はねえさ。それに後ろにいる後輩たちが、ここの施設は貴族の屋敷以上だと言ってたしな、ゆっくりさせてもらうか」


「ありがとうございます。ではそちらのダークエルフの看護師が部屋までご案内しますので、後をついていって下さい」


「ああ、わかった。世話になる」


 男性はそう言ってこの街まで護衛してくれた後輩のハンターたちに礼を言い、ギルドからの護衛の依頼票にサインをしたあと中年のダークエルフの女性看護師の後をついていった。


 そんな彼の後ろ姿を見送ると、病院の外壁に作った南西門をインキュバスに背負われたサキュバスが現れた。背負われているサキュバスは翼と両足を失っているようだ。病院の外を警備していた聖騎士が駆け寄り、声を掛けこちらへと誘導している。


 ダークエルフの看護師たちはそんなサキュバスの姿を見て、受付の横にある車椅子を用意している。これは自転車の車輪と、キッチンカーゴの車輪を使ってダークエルフたちに作らせた物だ。室内専用で日本にある車椅子ほど性能は良くないが、それでも一人でトイレに行けるし病院の中を移動できる。院内をバリアフリーにしていることもあり、今のところ患者さんからは好評だ。


 俺はこれがシュンランとミレイアと出会った時に作れたらななどと考えつつ、サキュバスの女性が受付をする姿を眺めていた。




 帝国との戦いから2週間ほどが経ち戦後処理も終え、7月初旬の夏の暑さが厳しくなって来た頃。


 俺は新たに建てた病院の入口で、シスターたちが次々とやってくる魔族を相手に入院手続きをしている姿を隣で見ていた。


 入院希望者が入ってくる南西門は、先日病院の拡張をした時に新たに設置した門だ。入口の警備は聖騎士が行うことになっている。聖騎士たちはやっと仕事を与えられたって喜んでいたよ。


 そしてこの南西門は、後方にある岩山を迂回し南街と東にある正門を結ぶ街道へと繋がっている。南街からやって来る途中に看板を立て、『真聖光病院』と名付けたこの病院に続く道へと誘導しているわけだ。


 ちなみに新たに建てたこの病院は5階建のマンションだ。今後多くの入院患者がやって来ることを見越して奮発した。周囲には最初に建てた倉庫タイプの病棟の他に、同じ物を2棟ほど追加で建てている。これは入院患者の付き添いの人の宿泊施設用だ。正直貯蓄のほとんどを使ってしまったが、難病を患った貴族や金持ちの商人からは日本円でいうところの億単位の治療費が取れるからな。資金回収はすぐできると見込んでのことだ。


 真聖光病院は全部で200床で、1階に受付と調理場に遊戯室。そして売店がある。この売店には自販機のジュースや酒が売っている。そして2階から4階が1部屋辺り6床の大部屋で、5階は全て個室となっている。


 この病院では、ダークエルフの看護師と清掃員や料理に携わる人が多く働いている。年齢は様々だが、比較的中高年が多い。ただ、清掃員に関しては簡単な仕事なので子供が多くいる。彼ら彼女らは給与は必要ないと言っていたが、給与の半分をダークエルフ街区の居住費用として徴収することで納得させた。それだって人件費は安く済み助かっている。街の警備にいざという時の戦闘員。そして街から森の奥までの道の敷設に、酒や燻製造りにゴムの加工。マンションの管理に病院の維持管理要員と、ダークエルフの里を誘致して本当に良かったよ。


 一方で病院で働くシスターと聖騎士たちだけど、彼らには正当な給与を支払っている。と言ってもこちらも真聖光教会から神殿使用料が入るから、結局は無料奉仕みたいなもんだ。


 今回の病院の敷地の拡張と病棟の建設は、以前に立てた聖光教への対抗策。名付けて『聖光教会信者離反計画』の一つだ。それを帝国を撃退したこのタイミングで行ったわけだ。


 さらに病院の拡張と建設と並行して、俺は魔国のハンターとダークエルフたちを使って西街に住む魔族に対し、真聖光教会が魔族であろうと誰でも格安で欠損部位を治すと大々的に宣伝させた。


 そしてそれと同時に王国と獣王国の貴族にも、真聖光教会の聖女はどのような病気でも治せると各王から内密に伝えてもらった。しかしこれに関しては王国の王妃が身内が難病を患っている高位貴族に話したが半信半疑だったらしい。まあすぐには信用できないよな。ただ、獣王からは近々何人か貴族とその家族が行く予定だと連絡が来た。こっちはラティの実績があるから、王国の貴族よりは信じてもらいやすかったんだろう。


 まずは獣王国の貴族で実績を重ねて行けば、王国の貴族や大商人たちも信じるだろう。そうして実績を積んでいき、いずれは各国の一般市民に対しても治療を行う。これが『聖光教会信者離反計画』の概要だ。


 西街の住人の反応は貴族に比べ素直だった。恐らく藁にもすがる思いだったというのと、実際に四肢の欠損を治してもらったハンターたちが宣伝したからだと思う。宣伝してから一週間ほどでこうして次々とやってくるようになった。


 今のところやって来るのは、元ハンターの魔人やインキュバスと竜人が多い。その他は四肢を欠損したことで、娼館で働かないと生きていけなくなったサキュバスと魔人の女性というところだ。娼婦はお金を持っていたが、元ハンターたちは友人やギルドから借金をしてやって来た者も多いようだ。それでも本来なら聖光教会が治療すらしない身分であるうえに、格安の治療費ということもあって皆が希望に満ちた表情でやって来る。借金にしてもハンターとして再び働くことができれば、すぐにでも返せるから問題にしていないようだ。


 ああ、そうそう。停戦交渉の件だけど、竜王から連絡があって帝国が南街での停戦交渉の場に来ることが決まった。再侵攻されなくて良かったよ。ただ、交渉に帝国皇帝自らがやって来るらしく、それを想定していなかった王国と獣王国がかなり慌てたらしい。恐らく王妃と獣王が出席することになるだろうと竜王が言っていた。


 どうも最初は各国の外交官の立ち合いのもとで、帝国の全権大使と俺が停戦交渉をするつもりだったようだ。それがまさか皇帝自らやってくるとは想定外だったらしい。さすがに皇帝が来るのに外交官だけではまずいし、これを機にトップ同士で各国での懸案事項の話し合いもしたいということで、王国からは王妃が。獣王国からは獣王が出席することになるようだ。王国のトップが王様ではなく王妃であることは誰も触れなかった。サーシャが当然て顔をしてたからな。アルメラ王国の王様って……


 そんなわけで停戦交渉の日時が決まるまで俺は待っている状態だ。肝心の交渉材料となるルシオンはというと、軟禁犬食い生活から解放してからは特に問題を起こしてはいない。おとなしく部屋にいるようだ。警備のダークエルフから生き残りのテイムのギフト持ちである、若い親衛隊の男性騎士を夜な夜な呼んでいるとの報告があったが、俺はそのことを深くは聞かなかった。ルシオン、なんでもありだなお前……



 ♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎



「か、囲まれてる!? う、上からも! リョウスケどうしよう!」


「大丈夫だ落ち着けサーシャ、魔物が待ち伏せしてたのはわかっていたことだ。シュンランは前方の三体のアラクネを! クロースは後方! 側面のアラクネと頭上を飛んでいる夜魔切り鳥の群れは俺とミレイアで対処する!」


「承知した!」


「私のアイアンゴーレムなら余裕だ! ゴーレムよ行くぞ! アラクネなんて瞬殺するのだ!」 


 俺の指示にシュンランは神器である青龍戟を手に前方へと飛び出し、クロースはアイアンゴーレム2体と共に、魔鉄製の短剣を手に後方へと走っていった。


「ローラとリーゼロットはサーシャの護衛をしつつ、クロースの援護を頼む! ゴーレムは動きが鈍いからな」


「わかったわ。シルフよ、アラクネが吐き出す糸を断ち切って! 『シルフの羽刃はじん』」


「確かにゴーレムじゃアラクネの動きについていけなさそうね。凍てつく氷よ!」


 リーゼロットとローラにクロースの援護を頼むと、二人はすぐに精霊魔法とギフトを発動した。それによりクロースのアイアンゴーレムを巻き取ろうとしていたアラクネの糸が切断され、下半身が凍りついた。それを好機と見たアイアンゴーレムは、手に持っていた鉄の剣でアラクネを斬りつけていった。


 すると俺の隣からミレイアの緊張した声が聞こえて来た。


「せ、閃光の如く天を……て、照らす白雷よ! む、無数の矢となりて……わ、我が敵を穿ち焼き切れ……『白雷百矢びゃくらいびゃくや』!」


 ものすごく恥ずかしそうに詠唱らしき物を唱えたミレイアの頭上に、数十本もの雷の矢が出現した。そしてその矢は左右から接近して来る5体のアラクネと、上空を旋回している夜魔切り鳥へ向け一斉に射出された。それらは見事アラクネと夜魔切り鳥へと命中し、射程外を飛んでいた2匹の夜魔切り鳥を残しその場に崩れ去った。


 俺は恥ずかしさにうつむきながら顔を真っ赤にして震えるミレイアを横目に、ペングニルを残った2匹の夜魔切り鳥へと投擲し処理した。


「こんなもんかな」



 病院の受付を終えたあと、午後から俺は皆を連れて狩りに出ていた。


 ルシオンが大人しくなったので、この一週間は日中にハンターたちを使って繁殖期で活動が活発な飛竜を呼び寄せたり、手が空く午後からは恋人たちとサーシャとリーゼロット。そしていつの間にかついて来るようになったローラを連れて森へ狩りに行ったりしている。その甲斐あって俺は久々にレベルアップして48になった。ちなみにシュンランのレベルは25でミレイアは24。クロースは優先的に止めを刺させていたこともあり20まで上がった。


 日に日に目に見えるほど強くなっていく俺の恋人たちを前に、リーゼロットとローラは驚きつつも何かに気付いている気がする。だが俺とエッチをするとこの世界にはないレベルという物を得ることを教えるわけにはいかないので、努力の結果だと押し切っている。かなり無理はあるが。


 そんなことを考えていると、正面のアラクネを倒し終えたシュンランが戻って来た。


「涼介、前方の3体は倒した。無限袋で回収を頼む」


「わかった」


「リョウスケ! 私だけで倒せたのになぜ貧乳エルフと淫乱シスターに手伝わせたのだ!」


「時間短縮のためだ。前回アラクネの動きにゴーレムはついていけてなかっただろ。今回は3体もいたんだぞ? 取りこぼしてこっちに来たらどうすんだよ」


 俺は背後のアラクネを倒し戻って来るなり文句を言うクロースへそう答えた。


 というか後ろを向けクロース。リーゼロットの眉が跳ね上がっているし、ローラは怖い笑顔を浮かべてお前を見ているぞ。


「むっ……それはそうだが……あ、ミレイアの詠唱は聞こえていたぞ! ちゃんと言えたみたいだけど、次はもっとスムーズに詠唱すべきだな。次は極太の雷撃の『雷龍の咆哮』が見たいぞ。詠唱は覚えているよな?」


「は、はい……ですがその……恥ずかしいのでもう詠唱とかは……」


「な、なぜだ! ミレイアも『バスターソード』のミロテースの詠唱がカッコいいと言っていたではないか! だから二人で考えて練習までしたのに、なぜ今さら恥ずかしいとか言い出すのだ!」


 バスターソードとは、有線放送の朗読小説チャンネルで放送されている異世界ファンタジー系の物語だ。その物語に魔神と呼ばれる魔法使いの男の主人公がいるんだが、その側近であり恋人でもあるミロテースという雷の魔法を使う女ダークエルフがカッコいいらしく、クロースとミレイアが毎週放送時間になるとキャーキャー言って聞いているんだ。


 ミレイアは同じ雷を使う者として、そして最愛の主人公を守るミロテースに自分を重ねているんだろう。クロースは同種族として、強くて凛々しいミロテースに親近感を得ているんだと思う。俺はそんな二人を朗読小説を理解できるほど日本語が上達するとは凄いな。物語の登場人物に憧れるなんて可愛いなと思って見ていた。


 しかし昨日の夜の放送が終わった時のことだ。ミロテースのあまりのカッコ良さに興奮した二人は、彼女のように詠唱してからギフトを発動しようということになったらしい。それでミレイアの部屋でクロースが一生懸命詠唱を考え、ミレイアもその時は乗り気で練習したりしたそうだ。だが、今日になって興奮も冷め実際にやることになったミレイアは恥ずかしくなり、でも優しく思いやりのある彼女はクロースが一生懸命考えた詠唱を言わないわけにはいかず、結局羞恥心に顔を真っ赤にしながら詠唱をしたというわけだ。


 そんな彼女の心情を知っている俺とシュンランは聞いていないフリをしていたんだが、クロースはミレイアが羞恥心と戦いながらも必死に放った詠唱に不満らしい。


「そ、それはそうなんですけど……あの時はクロースさんと二人きりだったので……その……」


「ダメだ! ちゃんと詠唱をするのだ! 本当は私がしたいのだぞ! だが同じダークエルフだというのに、私には雷のギフトが使えないのだ! だからミレイアが代わりにやるのだ! ミレイアはミロテースとなるの……アイタッ!」


「ミレイアが嫌がってるでしょうがこのダーメエルフ!」


 ぷっ! ダークエルフとダメエルフを掛けたのか。親父ギャグに近いが美人のリーゼロットが言うならアリだな。


「ひ、貧乳エルフ! いきなり背後から殴るとは卑怯だぞ! このっ! ん? あれ? 足が動かな……ええっ!? 凍ってる!?」


「フフフ、クロース? さっき私のことを淫乱シスターとか言っていなかった? リョウスケに誤解されたらどうするのかしら?」


 リーゼロットに反撃しようとしたクロースの足は、ローラによって凍らせられていたようだ。ローラは怖い笑みを浮かべながら、剣で凍ったクロースの足をコンコンと叩いている。


「あ、いやあれは口が滑って……や、やめろ。氷が砕けたら私の足も砕けてしまう!」


「あら? 精霊使いなんだからなんとかできるんじゃないの? 試してみましょうよ」


「それはいいわね。ローラ、できればクロースの胸も凍らせてくれる? 私も試してみたいの」


「ばっ! 何を言っているのだ貧乳エルフ! そんなことをしたら私の胸が砕けてしまうではないか!」


「ふふふ、いいわねそれ。私より胸が小さくなるならもう貧乳とか言えなくなるでしょ。あ、リョウには治療しないように言っておかないと。さあ、ローラやってちょうだい」


「ひぃぃぃ! リョ、リョウスケ! 貧乳と淫乱がリョウスケの妻である私に嫉妬していじめるのだ! 助けてくれ!」


「失礼ね! 嫉妬なんてしてないわよ!」


「リーゼロット、言われた通り胸を凍らせたわ」


「あら、ローラありがとう。ならさっさと無駄に大きいクロースの脂肪の塊を砕こうかしら」


「や、やめっ! 私が悪かった! だ、だから! リョウスケ何をしている! 愛する妻を早く助けるのだ!」


「さて、アラクネの死体を回収するか」


「は、はい」


「ハァ……まったくクロースは」


「あの子も懲りないわよねぇ」


 俺は足と胸を凍らせられたクロースから視線を逸らし、助けたいけど詠唱の話題に戻るのも困るのか申し訳なさそうにしているミレイアと、呆れた表情のシュンラン。そして笑いながらクロースを見ているサーシャと共に、アラクネの死体を無限袋へと回収していった。


 今日の風呂でクロースの胸に挟んでもらえなくなるのは残念だが、下手に庇ってリーゼロットとローラに睨まれるのも怖い。女同士の喧嘩には不干渉が一番だ。まあ二人の怒りがおさまったら原状回復で治すから許してくれクロース。



 その後、リーゼロットとローラに謝ってなんとか胸と足を砕かれるのを免れたクロースが、なぜ助けてくれなかったのだと半ベソをかきながら文句を言って来るのをなだめつつ狩りを続けたのだった。




※※※※※※※

作者より


たくさんのギフトありがとうございます。ギフト1つでだいたいですがジュース一本買えます。この暑い季節に炭酸ジュースたくさん買えました。執筆しつつ味わって飲ませていただきます(^-^)

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