2024.07.02 初コロナしんどい
先週5日ほどコロナにやられて寝込んでおりました。2日か3日は38.5度で起きあがるのもしんどかった。その後は37.5度がやはり2日間くらい続いて、倦怠感と頭痛がしばらくあった。
原因はクリアランスの準備やら値札替えがハードだったこと。梅雨に入って濡れた靴のまま1日中立ち仕事をしたこと。
とにかくだるい感じ。熱が下がってからも仕事が何かトラウマになってて意欲がわかない。
学びたくないし成長したくないし興味もないし人と話をしたくないし会いたくもない。
全部まえからそうだったような気もする(笑)。味覚は大丈夫だった。ただ嫁さんが何の味付けもしないで作ったオジヤは水みたいに味が無かっただけだ。
やるべきこと、やらなきゃならないこと、やりたいこと。死ぬまでにやりたいことをリストにするなんて物語があったが、今の俺には「やりたいことリスト」と「どうでもいいことリスト」はまったく同じ内容である。
やりたいことの1つ「横になってぼ〜っとする」が他にやるべきことの全てをたやすく駆逐する。
なんとか体力をつけないとマズイと感じた俺はレンジで蒸したニンニクにかぶりついた。すぐに奥歯に詰めた銀歯がとれた。
奇行を家族に笑われながらも平熱になった土日は2時間の活動、2時間の昼寝というサイクルを繰り返し何とか乗り切った。
嫁さんと買い出しとサラダバーのある店に行って栄養あるものを食べたがバテバテである。
とにかく楽がしたい。ただ座ってクーラーにあたってジュースを飲みネトフリを観ていたい。いつから俺はこんなに怠け者になってしまったのだろう。
まだ息子が幼いころ、夜中にオムツ替えに起こされたときや、保育園へのお迎えを思いだす。俺は率先して起きあがり、嫁さんへのアピールを欠かさなかった。
『なんだパパか、ママが良かった。ママが良かった。ママが良かった。ママが……』
「傷つく」こともあった。なにせ子供たちは可愛いすぎて道行く人々からも注目の的だったのだ。
だが内心はホッとして『ママがオムツ替えてって本人がそういってるから仕方ないよね』とガッツポーズで睡眠時間を確保した。
俺は子育てに夢中になっていた。一緒にアニメを見たりゲームをしたり散歩に行った。
玩具の銃ではなく実銃で走り抜けるアフガニスタンみたいな生活が続いていた気がする。
退屈は感じなかった。いまは体が退屈を求めている。平熱で平和で平穏な状態はつまり退屈と似ていると思う。
ならば人生の勝者や所得が沢山ある世の成功者は、大金を手に退屈を感じているに違いない。何もかも手に入れたリッチ民が俺以上の孤独と退屈を手に入れる仕組みなら仕方ないから許すけど。
いまはもう気力も体力も想像力もない倦怠感と虚無感が蔓延している。下痢と貧血のせいで。
そんな出力70%みたいな体調が続いているなか、俺は報われない雑用だらけの肉体仕事にウンザリしていた。
仕事するのが嫌で、はやくNOといえる高齢者になりたいと家族にこぼした。
「それでいいんじゃない?」と娘がいった。「私もバイトの時間代わってとか言われてNOがいえないけど、何年たってもいえる人にはならないし、なりたくないよ」
「……」
「嫌だ嫌だっていいながら頑張るしかないんだよ。出来るか出来ないかじゃなく、やるかやらないかだってこと。ヨーダが言ってた」
ああ、いつもジェダイは良いこというんだ。でもアイツ人形だからなぁ。
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