2023.06.30 ブルーなハート

 いきなりですが『少年の詩』というブルーハーツの名曲を知っているでしょうか。たまたまネットゲームで知り合ったバンドマンと話が盛り上がったので記念に考察していきます。


『パパ、ママおはようございます。今日は何から始めよう♪』

 

 敬語でのキチンとした挨拶は良い家庭環境が浮かびます。そして今日朝の一日にテーマを決める少年は活気があり、仕事もできる奴に違いありません。しっかり生きてる感じです。


『テーブルの上のミルク溢したら、ママの声が聞こえてくるかな♪』

 

 何と声が聞こえるかは歌われていませんので想像の余地があります、ありすぎます。

 

 馬鹿野郎と頭を叩かれ叱られるのか。あらあら良いんだよ、こぼしちゃったねと優しく撫でてもらうのか。


 爆笑して自分のミルクを吹き出すのか。もしかして、奥の布巾を取ろうとしたのかなと、自分でも分からなかった溢した理由を気付かせてくれる知恵ある親なのか。


 あるいは無視されたり、何もいわれず背中を蹴られたりするのか。幼少期に『ミルクを溢した』ことで受ける親の反応で子の性格は決まると考えさせられます。親目線(笑)。


 一生人を信じられない人間。思いやりの無い人間。完璧を求める人間。想像力豊かな人間。人生はじめての失敗、ミルク溢しで挫折を味わうか優しさを知るかで分岐しますよね。


 歌詞の一文でここまで考えさせるブルーハーツ。いや考えすぎな俺だけかもしらんですが、絵面が浮かぶ昔ながらの情緒ある歌詞ですね。


 木綿のハンカチーフに通じるドラマを感じます。何回か聞いてみたいと思わせます。


『そしてナイフを持って立ってた』と繰り返し叫ぶ少年。本物のナイフは持ってなくても、社会に揉まれた僕らは武器を手にするのです。


 息子が先日、サッカー部の顧問に呼ばれて写真を撮られたと聞いていました。まさか県立高校のパンフレットの表紙になるとは!!


 ブルーな背景で清楚な感じの女子と教科書を持ってニヤっと笑っている爽やかな青年。ニキビは消してくれているみたい。


 親戚一同が息子くん、本当に面白い奴だなって大爆笑でした。娘はいい大学に入り、息子はパンフレットの表紙に。


 あんまり父親に似ていないんじゃないか、トンビが鷹を産んだなぁなんて言われてます。お父さんはしっかりしなきゃなとか。


 でも俺は似てると思ってます。社会に揉まれて卑屈で希望を失う前の俺にそっくり(笑)。ナイフを持って立つ前の俺ですわな。


 と浮かれていた6月、嫁さんが喉風邪をひいて一週間ダウン。声が出ないほどでしたが、高熱にはならず微熱が続きました。


 さらに息子くんがダウン。コロナも疑いましたが幸い陰性。三日間、37度台になって寝込んでおりました。


「げほっ、げほっ」


「今日から学校いくの?」今朝はやっと熱が下がり4日ぶりに学校に行きます。来週からは中間テストだそうで。「休んでもいいんだよ。どうせ金曜日だし」


「……」


「ありゃりゃ、声が出ないのに行くんだね」


「……」


「何いったか知らんけど、頑張れよ」


「……」


『少年の声は風邪に消されても、ララララ♪ 間違っちゃいない』ってな落ちです(笑)。


 そんな6月最後の金曜日。雲江さま、こちらのエッセイに素敵なレビュー頂きまして感謝感激でございます。ありがとうございます!






 



 


 




 


 


 


 

 

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