　息子くんの高校入試テストが終わり、無事に公立に受かってくれました。内心ホッとしてます。仕事中なのに心の中でガッツポーズっ。

　まったく勉強しなさいとは言わない父親（わたくし）でしたが、毎日しっかり机に向かって頑張っていました。偉いです。娘ちゃんと嫁ちゃんは、お前は馬鹿だから真剣に勉強しろって毎日いってましたけど。

　じつは俺って、併願確約とか推薦もらったので、入試のために勉強を頑張ったっていう経験が無いもんだから、息子にも強く言えなかったんですよね。それはそれ、これはこれってハッキリ言える人って凄いなって思います。

　だいぶ昔に「俺さ、ジャニーズ入りたい！」と言った息子にも、「無理、無理、100％無理。ああいうのはダンスとか歌とか出来ないと駄目だし、バラエティだって話が面白くないといけないんだから〜」と嫁さんはいいます。

　はっきり言って俺や母親に相談しても、無駄だと思うんですよ。気の利いたことをいうつもりで息子の肩を叩いたところで、芸能界なんか知らないくせに説教するみたいな話じゃないですか。

「まったく知らない世界だから、本気でなりたいなら事務所に電話して、見学させてもらうか、OB訪問みたいなことして、現場の人に話を聞かないと何も分からない」

　これが事実ですよ。向いているか、まったく無理かも分からない。狭き門だし、長く続けられる仕事じゃないのは間違いないけど、知り合いがいないから、はっきりいって分からない。

　なんかホグワーツ芸能学校みたいな所に入らないといけないような気はしますけど、知らんから本気だったら、何度も言い続けてくれれば、何度も考えるかもしんない、みたいな微妙なスタンスになりますよね。

「なりたい将来を決めるにも、頃合いってものがあるからね。ボジョレ・ヌーボに飲み頃があるように、色々なヌーボがあるんだよ。お前のヌーボが来たら、ちゃんと考えようか」正直にそう言いました。

「パパには芸能人の友達どころか、普通の友達も居ないからな」

「……（絶句）」

　そんなこんなで、PS４のキングダムハーツとFF7を買ってきました。ゲーム離れてたもんね、我が家。好きなことはやったほうがいいと思うんだよね。それがゲームとか漫画だとしても、継続は力なりって言うし。

　仕事辞めたいなんて相談したら、大抵はこういう説教されるでしょ。

『少しでもいいから続けなさい。コロコロ仕事を変えていたら、自分に何が合っているのか分からんだろ』とか……。

『自分はこの仕事が好きなんだって、自分を洗脳することが大事で、実際に続けていたら本当に好きになるよ』なんて……。

　どんな事でも継続してると失敗とか挫折を味あわせてくれる。それが大事だと思うのは間違いないけど、『継続』が一番に大切かっていわれると違う気もする。えー今回は、説教（ヌーボ）とはナンゾやというお話でした。

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