2022.02.27 受験終わりの反動
この金曜日に高校入試を終えた息子くんです。結果は来週の金曜日、私立はもう終わって無事に合格しておりますが、公立に受かってくれないと俺のお小遣いが減ることになります(笑)。
もう2月も終盤ですよ。このクロームブックも息子の塾がズーム授業で使っていたので、久しぶりに戻ってきた感じです。さっそく家族で焼肉ランチ。四人で行くのも久しぶりでした。
息子くんは髪をきってPS4のゲームを買って、おじさんに貰ったスピーカーで音楽を聞いて、スマホでユーチューブを見まくって、新しい眼鏡を買って、何よりたっぷり寝ています。ゲームはキングダムハーツとFF7リメイクです。まとめて買っても同時にはやれないと思うけど……。
ソフトクリームやマックシェイクを買って嫁さんが買い物しているのを待ちながら、子どもたちと談笑。ストレスからの開放感でちょっとしたことが嬉しいです。ソフトクリームのコーンを包んでる三角の紙を息で飛ばすと、娘ちゃんのパンケーキに刺さって爆笑しました。
「パパさ、バイオレットエバーガーデン知ってる?」と娘ちゃん。「すごい泣けるから見てみなよ。映画もいいよ」
「最初の二話と、ランキング番組で紹介してた回は見たよ」
「泣いた?」
「それがさ、ネタバレで知ってたから全然泣けなかったんだよね」
病気の母が自動手記人形のエバーを呼び寄せ、五十年分の手紙を一週間で書いていくという内容の悲しい物語だった。ほったらかしにされる幼い娘がエバーにナゾナゾを出したりして可愛かった。その手紙とは、母が亡くなった後も毎年彼女に届くという感動のエンディングだ。
「パンはパンでも固くって食べられないパンはなあに?」
「鉄板!」
「ぷぷ……微妙。外れじゃないけど」
「はいはいはい! フランスパン!!」
「ぶっ、浸したら食べれるやん」
「毎年、フランスパンですかって手紙がきたらウザいだろうね」
「「アハハハ! ちげーよ、去年も言ったろって」」
「じゃあ、ナゾナゾね。誘拐されたカッパがすぐに死んじゃいました。何ででしょう?」と俺は聞いた。今朝のテレビで直木賞作家の知人が話していたネタだったが、そのときは別段、面白いと思ってはいなかった。
「えー、干からびて死んだのかなぁ」
「近い!」
「皿が割れたから?」
「おっ」
「おっ!?……拐われたからだ」
「「ぶぶーっ、アハハハハハハ!!!」」
これは不思議なんだけど、同じ内容だったとしても話をするだけで、面白さは底抜けになるのだ。「おっ!」が無ければ辿り着かなかった一瞬のひらめきに、俺たちは歓喜した。どうでもいいがな〜って話なんだけど。
「お待たせ〜」
「あっ、ママ。聞いて聞いて!」
夕暮れの街には、春の匂いがした。日が落ちるのが早くて、寒くて、勉強や試験には向かない季節は終わりだ。中学の古い教科書や、使わなくなった参考書をまとめて、新しい生活の準備を始めるには、ぴったりの季節が始まると思った。
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