2021.09.20 幼女戦記 

 まず架空の戦記物というだけで、敷居が高いのに幼女を付ける発想がすごい。連休中にアニメ13話を見ておりました。


 毎度のことですがネタバレありますので、ご注意ください。転生モノです、仕事にシビアな管理職が恨みをかって駅ホームで背中を押されます。


 お約束の「神」が言います。お前サイテーだから地獄見てこいみたいなことを。いや、突き飛ばしたやつのほうが最低やんと思います。


 神のビジュアルはでません。死の瞬間、時間が止まります。まわりにいる人間が急に主人公に説教みたいな口調で喋りだします。


 チャンスやるから巻き戻して、ましな人間になりなさいよ……という流れかと思いますよね。中学くらいからかな、とか。小学生かな、とか。違います、異世界です。


 まあ一話で戦争してたから、何処に行くかは知ってますけど。まったく関係ない世界に飛びます(笑)。


 現代の知識を持ったまま、女の子になって孤児で育ちます。ひねくれたまんま、感謝もせず、人との関わりも皆無です。神の目的が何なのか謎が謎を呼ぶ展開です。


 あと普通に神と対話するんですよね、最近の転生モノみんなそうですけど。一般的に仏教だからか知らんですけど、皆さんは神と会話しますか? 俺はしません。


 欧米社会(キリスト教)だと、一対一で対話する文化がありますね。おお、神よ、これは試練ですか。なぜアナタは私に試練を与えるのですか、試練の意味ないじゃんみたいに。


 日本人には向いてないですね。神様を敬っているのか、どうせ忙しいと思うのか、対等に大仏みたいな人と喋って論破しようなんて考えには、まずなりません。


 何故ですか、という質問すら浮かばずにハハーって頭を下げちゃう。ある意味、亡神者と大差ない行動ですが、どうせ神は器がでかすぎて小さなことには、あまり興味もないだろうから、こちらはこちらで頑張りますね……位の距離感がありますよね。


 馴れ馴れしいというか、白々しいというか、会話でマウントとりにいきます。自分のことしか考えてないし、まずは「いたんですね? 神さまって」から入りますよね。


 ああ、これが例の異世界転生ねって自分で言い出すパターンです。ゾンビの世界で、あれはドラマとか映画で見たゾンビだよーって自分で言い出すやつと同類で、設定はテンプレですけど何か? みたいな投げ方です。


 この後いくらシリアス展開になっても、主人公は転生系ラノベ好きの呪縛からは逃れられないからね。つーか、逃がさないから。

 

 神もさ、神社に来て自分のことだけお願いする人は図々しいから聞かないって思いませんか。こいつ隙あらば自分語りやんっ、ウザって思われて終わりですよ。


 おそらく欧米諸国の人々は神は自分の中におり、マンツーマンで管理しているという概念があるのでしょう。だいたい見てますから。



 ええ、話を戻します。目覚めて知るは、第二次大戦中のヨーロッパに似た魔法使いのいる世界。神を論破しようとした報いで、もう輪廻は出来ないらしいので、なるべく死なない方法を模索する幼きターニャ。


 なぜか魔法は使えるという主人公チートはありますので、手っ取り早く孤児院から出るため軍人になります。更にはエリート士官になって内地の後方部隊で暮らすのがベストと考えます。前世の知識で音楽とか文学とか、科学とか思想とか文化的な攻め方はあると思うんですけど、戦時下なので仕方ありません。


 当面の目標は長生きですが、前線で有能な部下をつれて作戦を攻略していきます。戦争映画は好きなんで、なんか見ちゃいます。


 なんか見ちゃいますが、架空の戦記物は見なくても大丈夫という安心感があります。すぐに名前が覚えられなくなって、人間関係が分からなくなって投げると思っていました。


 ずっと戦争しているだけなので、ストーリーに置いてきぼりがありません。ほとんどストーリーは無いと考えても問題ないです。


 そこが良い点です、絵も綺麗だし。そんなわけで第二期もあるそうですが、今から楽しみにしたいと思います。


 映画は見ません。だって、置いてきぼりにされたら嫌じゃないですか(笑)





 

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