2020.12.13 はやぶさ
今日のワイドなショーで、はやぶさ2が無事サンプルリターンに成功したことをやっていた。「はやぶさ~はるかなる帰還」に一茂さんが出演していたが、そこには触れないようで。
他にも「おかえり、はやぶさ」と「はやぶさ HAYABUSA」という映画がある。はやぶさだけで三作品あるものだ。
時代は2だが、はやぶさの映画は三本見たので胸がいっぱいと言うより、お腹がいっぱいな感じの俺だった。
おかえり、はやぶさでの大杉漣さん、はやぶさ~HAYABUSAの竹内結子さん、はやぶさ、はるかなる帰還でのピエール瀧さんなど、今では見られない役者さんがたくさん出ている貴重な映画でもある。
そういった意味でも非常に胸が熱い物語だ。しかも三作品、人間ドラマパートは全く内容が被らないという優れもの。はやぶさの前に飛ばした「のぞみ」の責任者が主人公の父親だったり、渡辺謙だったりして混乱する。
だがそんな細かいことは気にしないで見て欲しいというメッセージだろう。多少の違和感があっても、着地点は同じだ。
大気圏で燃え尽きるはやぶさを見て泣くシーンだけは全員集合、完全一致、全被りするので、笑える。
渡辺謙のはるかなる帰還では、社会的な立場が描かれ、NASAとの交渉なんかもあったりする。おかえりでは親子間の物語が描かれており、父さんありがとう~みたいなテーマだ。
ドキュメントではなく、演技や物語が見たいという姿勢が必要である。なんせ同じ本筋の映画を合わせれば、三本で七時間も要するのだ。普通に考えたら苦行である。
もちろん藤原竜也の演技だけでも、見る価値はある。というより、はやぶさより藤原竜也のほうが見たくなっている。キンキンに冷えていたり、なんでだよと言って欲しい。
三作品は別物の映画であるが、はやぶさがやっていることは全く同じである。当たり前だけど、発射してスウィングバイして「イトカワ」に到達する。
話の筋を知っているので、見ているとパラレルワールドなのかな、とかデジャヴかな、と勘違いしてしまいそうになる。
どれがどの映画だったか分からなくなっている。ナイスな作戦だと盛り上がる場面で、吉岡秀隆だけが、どういう訳か反対していたのはどの映画だったかな。ま、いいかみたいに。
はやぶさの飛行シーンやコンピューターの画面、マーカー設置やリスクが高過ぎますっとか言ってくる脇役は、ほとんど同じなのだ。
高嶋政宏が、「行方不明になった探査機が戻ってきたことは一度もない……」と言っても俺には三回あるやん状態である。
夢を見るのが理学系で、実行するのが工学系だと藤原竜也が言っていたが、三回目ともなると、異世界系と呼べるのではないだろうか。
異世界系で知識を使ってチート気分を味わえるという楽しみ方が出来るのだ。イオンエンジンが四基とも故障したとき、誰もがはやぶさの帰還は不可能だと思っていた。
だが、俺は三回見ているのでスラスターAと中和機Bの回路を繋げば、イオンエンジンは生き返るはずだ! と叫びたくなった。
これを読んで、時間の無駄使いをしているように聞こえる人もいるだろう。だが異世界に行ったら、イオンエンジンのクロス運転を地上でも実験しておけと言うのだけ、覚えておいてほしい。
はやぶさは必ず、戻ってくる。ニュースを見てから映画を見たから、知ってたのか。もしくはパラレルワールドなのだろうか。
それは誰も知らない……。
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