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どうしてあの時、シェアトを助けなかった。
どうしてあの時、最後の瞬きを自分に使った。
どうしてあの時、否定しなかった。
どうしてあの時、力が無かった。
思い出せば思い出すほど、闇は腕を飲み込んで、声のない声が侵食する。
力さえあれば、私でなければ、シェアトを救えたかな?
アレクを、クリソを、救えたかな?
きっと、救える。
だって、
闇へ身を投げれば、何かが両腕を掴んだ。
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