第24話 少年の死

神 =

そうか。少女は、戻らなかったか。元の鞘におさまったのじゃな。

閻魔=

はい。少女の母親に泣きつかれて、そしてまた父親も会社を早退してまで帰宅いたしましたし。しかしながら、少年が……

神 =

まっ、止むを得んことも、のお。

閻魔=

失礼ながら、少女に対してはあまりに寛大では? やはり、、、神さまも、男性、、、

神 =

これこれ、なにを言い出すのじゃ。わしは、公明正大じゃて。

閻魔=

申し訳ありません、余計なことを申しまして。


神 =

で? 少年の死は、どのようなものじゃったのだ?

閻魔=

パトカーのサイレンが聞こえ始めると、ナイフをその場に残して店から抜け出ました。そして隣のビルの屋上へと駆け上がったのでございます。警察官もすぐさま少年を追いかけましたが、屋上に辿り着いた時には。時既に遅し、でございました。

神 =

そうか、、、ためらいは、なかったのじゃな。

閻魔=

はい。それほどに、こころの傷が深かったのでございましょうか……

神 =

で、糾問はどのようなものじゃったのだ?

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