六話 ホームルーム

一週間後――――


 俺は結局、サッカー部に入部することがないまま、体育祭の時期を迎えた。桐櫻学園体育祭は、二日間に渡り行われ、一日目、男子はサッカー、野球。女子は、バスケ、バレー。二日目、男子はバスケ、バレー。女子は、ソフトボール、サッカーが行われる。そして、二日目ラストに男女混合のリレーが行われる。そんな、体育祭という伝統行事に当たり、実行委員を決めることとなった。


「えぇ。毎年恒例の体育祭の開催時期になってきた。そこで、実行委員なんだが、今回は生田と小林にやってもらう」

「拒否権はありますか?」


美月るなが反抗的な態度を見せながら言うと、


「ない」


先生はきっぱりとそう言った。


「てことで、これからの進行は二人にお願いしたいと思う」


二人は怪訝そうに席を立ち、教壇に上がった。


「え~っと、まずは、参加する競技を決めたいと思います」


話し合いは順調に進み、その日のうちに、大半んおことは決定した。


「それでなんだが、二人には明日の放課後、理科室で行われる実行委員に参加してもらうから、そのつもりで」

「「は~い」」


怪訝そうな返事をして、席に戻った。

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