第4話 コンプレックスから始まった。

 もともと私は「○○みなこちゃん」という元の国の作者の小学生活をエッセイ風に漫画化したアニメの可愛くないのに、一番格好いいサッカー部のイケメンが好きで、そのイケメンは優しいから、本音はその女の子が嫌いなのに、優しくしちゃう…もう、お笑い担当の差別だよねって思う可哀想な女の子よりは可愛いよって、なぐさめられるくらいな容姿。


 スタイルもぽっちゃりとは言えない巨体で、上背もあるから、まぁ色気とかはない。

 声も低めだし、語尾を強めに発音する癖もあってキツいと言われてた。


 性格だって、一浪までした志望大学をインフルエンザで受けられず、まさかの五流大学卒。


 仕事も某大手教育会社で、データ入力といえば聞こえはいいけれども、この職場学歴主義で名のない大学出の私なんてバカにされて、みんなが嫌がる細かい数字の入力だけだった。


 しかも、これは私が悪いのだけど、間違えたデータの修正は上司に声かけないとできないのに、キツい口調から嫌われてた上に、上司のタイミングとかみないで、「訂正して下さいっ」な感じだったから最悪だった。


 おまけに、要領も悪いから、他のみんなは「上司のお手を煩わすのは申し訳ない」からなんて、上手い口実で、なおす許可や自分勝手になおしていたことに気づいたのは退職をした日だったわ。


 おもしろくない私に内面も外見も似ていた一流大学出の上司から、「そんな第5夫人なんてあなたに勤めるわけがない」ってすべてをぶちまけてくれたから。


けどね、おもしろくないけど…この嫌みはあたっていたの。



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