第3話 恋愛?興味ありません



 乙女ゲームの記憶を思い出した私は、聖女を育成するための施設にやってきた。

 そこで、真剣にたくさんの修行をこなした。


 朝から晩まで、やるべき事はたくさん。


 離れたところに移り住んだ私の身を案じて、両親や友人は手紙や贈り物をしてくれた。


 だから、攻略対象達の存在など私の心にはない。


 これから知り合うかもしれない人。そんな彼等など赤の他人だ。

 

 私は知っている人達を守るために、立派なメシアになろうと心に決めた。


 汚染された土地は、減る事が無い。むしろ放置したままだと、自然にその領域を増やしてしまう。


 だから、浄化の力をふるう事ができる者達がしっかり働かないと、人類の住む場所が少なくなってしまう。


 愛の逃避行とやらに誘ったり、護衛騎士の任務を放っておくなどありえない。


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