第2話 「メシアと騎士」
乙女ゲーム「メシアと騎士」の世界に転生した私は、平民の少女として生きている。
五歳の誕生日の時に、世界を救うための……浄化の力の素質がある、と判明したところで、記憶がもどった。
「メシアと騎士」の物語は、十分に力をつけた主人公が、十七歳になった時に始まる。
護衛の騎士達と共に旅をしながら、各地の汚染された場所を浄化していく。その道中で恋愛するのだが、旅の各地で色々な問題がおきる。
魔物の群れに囲まれたり、悪役令嬢にはめられたり。
災害にみまわれたりなども。
備えがあればどうにかできるものもあれば、人間にはどうしようもないトラブルも起こる。
だから私はそれらに確実に対処するために、できるだけ体を鍛えて、人の動向に気を配る事にした。自然災害だけはどうしようもないので、出たとこ勝負だが。
聖女が必要になる原因は、かつて神話の時代までさかのぼる。
世界の各地は汚染されている。
だから、聖女の力で浄化しなければならない。
世界のありさまがそうなったのは、百年前の天使と悪魔の戦いが原因。
大きな争いがあったその時に、瀕死の悪魔が自爆攻撃を放った。
その影響で各地が汚染されて、人々が住めなくなってしまったのだ。
人や動物がその付近に近づくと、病気になったり精神に異常をきたしまう。
そのため、浄化の力を持った聖女が、各地を浄化してまわっているのだ。
悪魔との戦いで力を使い果たしてしまった天使は、自らが力をふるう事が出来ない。
だから、天使から力の一部を分け与えられた人間が、あちこち練り歩いて人々を救っていくのだ。
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