第46話 一気に。

一方で、魔力適正陣営では、

(ライカ) 「なぜ、魔力弾が打ち込まれた。この色は…」

(ギャバン) 「ライカ!!無事か!すまん、つい、昔の名残で名前で読んでしまった。」

(ライカ) 「全然、俺は大丈夫だが、城にいた者達が心配だ。ギャバン、急いでシスティーナに連絡を。私は、城の者を避難させ次第、ギャバンと合流をする。いいな。」

(ギャバン) 「遂に始まってしまったか。くそ。なぜ、こんなにも急に。了解した。すぐにでも知らせる。集合場所はどこだ?」

(ライカ) 「中立都市アルカナのすぐ隣。大陸スフィア北西に位置する、剣心の塔に。すぐに頼むぞ!」

(ギャバン) 「御意。」


ギャバンは第5項のシスティーナのいる場所に急いで向かった。ギャバンの聖剣第3項ゼルリアスは聖剣の場所を光で教えてくれる能力を持っている。

剣王ライカ・クロニクルは城にいる者たちを魔力適正陣営の避難場所に誘導し、すぐに剣心の塔に向かった。


中立都市アルカナにいるカイトはまだ避難要請に気づいていなかった。

協会の人達は聖堂にちょうどいなかった為、そのまま避難を開始しているようで、カイト自身気づかれず、自分もこの指示に気づいていなかった。

しかし、

(エクス) 「主、少し様子が変に感じられます。深層意識領域内からでて、様子を確認してみるのはいかがてしょうか。」

(黒夜叉) 「確かに、なにか変な感じがしますね。主、今日はここまでにして、外を確認してみましょう。」

(カイト) 「分かった。2人がそういうなら今日はやめよう。ありがとう、また。」

そういうと、カイトは意識の外にでた。

カイトが座禅の形から意識を取り戻すと、いつもなら街は賑わっているのにも関わらず、とても静かに感じられた。

協会の聖堂からでると、人が誰一人としていなく、とても静かで薄気味悪い雰囲気だった。

その時、

(???) 「王よ。今こそ貴方様には力を取り戻してもらいたい。」


魔力適正陣営の要塞に姿を表した、影の業のリーダーが急に話をかけてきた。


(カイト) 「お前はさっきの。影の業(ゴート)。何の用だ!」

(シャドウ) 「あの時は邪魔が入りました故、紹介がまだでした。私の名はシャドウ・アンサブル。気軽にシャドウとお呼びください。王よ。」

(カイト) 「なら聞く、シャドウ。なんで俺を王と呼ぶ。」

(シャドウ) 「それは王がお持ちの闇魔法にございます。王の闇魔法は魔剣を所持できる唯一の存在。今、私たち影の業は私を含め、6人存在します。皆が魔剣を持つ才能、魔力の質なのです。その中でも王の闇魔法は特別故、私たちでも扱えない魔剣(壱)リベリオンを持てる才能だと考えております。なので、私の中で勝手に王と呼ばせて頂きました。御無礼を申し訳ありません。」


カイトは聖剣、魔剣を持てる才能という破格の異端者だった。しかし、疑問があった。


(カイト) 「シャドウ。あなたには闇魔法はみせていない。なのに、なぜ俺が闇魔法をもっていると分かった?俺は隠蔽スキルで消しているんだぞ?」

(シャドウ) 「中立都市アルカナに向かう際に盗賊を捕縛し、モンスターを一掃した時に微かに闇魔法を感じました。その時、高レベルの隠蔽スキルで闇魔法を隠していると仮説をたて、様子を伺っていた時に、座禅の様な形になった時に私のもっている魔剣(弐)グラムが同調しましたので確信に変わりました。」

(カイト) 「それは何時の話?」

(シャドウ) 「確か、、、テストが終わってからではなかったてしょうか。」

(カイト) 「あの時か…あれは確かに闇魔法が隠蔽できていなかったかもしれない。シャドウ。お前に少し見せるよ、あの時やった技を。」



次へ続く。

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