第45話 序章

(放送)中立都市アルカナにお住いの皆様。これより、魔法適性の者は魔法適性陣営に、魔力適正の者は魔力適正陣営に速やかに移動をしてください。繰り返します。魔法…


中立都市アルカナに緊急で避難指示がでたのだ。もちろん、これは戦争の合図ともいえる。

急なことに皆がびっくりしている中、賢王であるアルグレイシャ・アルテミスが魔力適正陣営に宣戦布告の魔法弾を打ち込んだのだ。

100年間均衡していたものがいとも簡単に破綻し、戦争の引き金となった。

(リリス) 「賢王様。急に始められるとは。どうしたのでしょうか。スキル、念話。賢星の皆さん、確認したい事があるので魔法適性陣営の国境あたりに集合してください。」

賢星第1項リリス・シャルロッテの念話で皆が国境に集合を開始した。


何故、戦争がこんなにも急に始まったのかというと、

1時間前。

(魔法適性陣営偵察部隊②) 「賢王アルグレイシャ様。偵察部隊副隊長のジンです。至急お話したいことがありますので扉をお開けください。」

(賢王) 「ジンか。入りなさい。」

(ジン) 「はい。失礼致します。」

偵察部隊の副隊長ジンは呼吸を荒らげていた。

(ジン) 「賢王様大変です。偵察部隊が聖剣第5項システィーナ・リブルにて壊滅、生きているのは私だけなのですが、それよりも聖剣第1項が抜かれました。」

(賢王) 「壊滅…。いや、まて!聖剣第1項エクスカリバーが抜かれたというのか?」

(ジン) 「はい。私のスキル、模写魔法でコピーしている記憶がありますので確認してください。」

偵察部隊のジンがそういうのでアルグレイシャはその記憶を確認したところ、確実に若者の手によって、聖剣第1項が抜かれ、とてつもない光をあげていることがわかった。

(賢王) 「まだ、日は浅いか?」

(ジン) 「先程起こったことですので…」

(賢王) 「すぐにでも、戦争を開始する。ジンは聖剣第1項を所持しているものを探し、私に念話で報告しろ。いいな。」

(ジン) 「かしこまりました。尽力致します。」

偵察部隊のジンは賢王がいる王宮を後にした。


そしてこの後、賢王アルグレイシャ・アルテミスによる魔法弾で魔力適正陣営の城に攻撃を与え、宣戦布告という形になった。





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