第28話 魔眼発動
(アルテマ 心) 「今年の1年に魔眼を持っている子がいるなんてね。」
(海斗 心) 「ありえない。師匠と同等の魔法量を有しているなんて。なんで他の子は何も感じないんだ。」
(アルテマ) 「皆さん。永劫学園は皆様に最高の授業、魔法、魔力を教えることをここに宣言しますね。私から以上です。話が長いとしんどいですからね。」
永劫学園理事長アルテマが喋り終えた瞬間海斗の方を向き微粒子ながら魔力をおくった。それに他のものを気づくはずもなく、海斗の元に届いた。
魔力の微粒子で送られてきた伝言では
「入学式が済み次第理事長室に来ていただけるかな。真紅の魔眼をもちし青年よ。」と送られてきたのだ。
(海斗 心) 「あの人が登場した瞬間。魔眼が発動した。それもなぜ見てもないのに真紅だと分かったんだ。」と考えていると、
(ニコラ) 「かいと?大丈夫か?もう終わったけど、早く教室行こうぜ!!」
(海斗) 「ごめんごめん。行こうか。」
かいとはニコラに悟られないように大聖堂を後にした。
(ニコラ) 「いやーそれにしても貫禄はあるけど威厳がうすい理事長だったな!」
と、笑いながらニコラは言うので気づいてないのだろう。あの人がどれほどの実力者なのかを。
(海斗) 「まぁ、そうだな。」
当たり障りのない回答を返した。
海斗とニコラはSクラスのため大聖堂からすぐの場所が教室となるのだが、あまりの大きさと設備に海斗は驚きを隠せない。
(海斗) 「いや、大きすぎでしょ。後、一人一人の机も大きいしこんなとこで授業受けるのかよ。」
(ニコラ) 「やっぱ、Sクラスは待遇がすごいからってかいとは知らないんだっけ?ここの制度について。」
(海斗) 「ん?制度なんてあるのか?みんながこんな設備で受けるんじゃないのか?」
海斗は疑問をもちながらニコラに尋ねると
(ニコラ) 「違うに決まってるじゃないか!!Sクラスだけだよこんな待遇は!他は一般的なものになってるんだ、だから皆がSクラスを目指そうとするんだよ。」
と、ニコラが話していると
(???) 「だから、庶民は民度が低いのだ。ここはお前らが来ていい場所じゃないんだよ。」
突っかかってきたのは赤髪の貴族らしい奴だった。
(海斗) 「なんでしょうか?急に。」海斗は冷静にそして相手を逆上させないように振舞ったのだが
(クラム) 「私は、クラム・エンポリオ。エンポリオ家の長男であるぞ。」
クラム・エンポリオのエンポリオ家は伯爵家であり、中立都市アルカナでは権力を相当持っているらしいが。
海斗は知る由もないので、
(海斗) 「ニコラ、悪い。俺、用事があるし後の話聞いておいてくれ!ごめん。」と言って教室を出ていった。
(クラム) 「この私を無視するなど…許されん。決闘をアイツに申し込む。」
Sクラスではクラムのこの掛け声にて男どもが大いに盛り上がっていた。
(海斗 心) 「いや、やっぱりおかしい。なんで魔眼が発動したのか。なぜ俺だけにわかるようにあんな微粒子の魔力を送ってきたのか。」
海斗はクラムの事など考えず、理事長アルテマの事を考えながら足を運んだ。
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