第18話 適正技術試験(2)
(魔力科講師) 「えーと、ガウェイン先生はいなくなりましたが試験は続行したいと思います。私たち5人の所に一人一人並んでください。」
講師たちは困惑しながらも試験を始めた。最初からすごいものを見せられ皆、気落ちしているかと思いきや。逆に勢いが強くなり、魔力科で初めてぐらいの試験となった。
(ニコラ) 「カイトは先行っちまったけど、俺も負けてられねーしやるしかねーな!」
ニコラも鞘から剣を抜き、講師たちに実力をみせていった。
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その頃、海斗は
(海斗) 「あのーすいません。」
賢星ハクビエルのもとに行っていた。
(賢星 ハクビエル) 「魔力科の試験は終わりましたか?次は魔法科の試験ですね。私が見ましょう。」
賢星ハクビエルはにこやかな顔で言った。
(海斗) 「いえ、そのことなんですが。俺は魔力科に入ろうと考えてます。もし、受かっていればのお話ですが。」
(賢星 ハクビエル) 「なぜだね!君は魔法適正がある!わざわざ魔力科に行く必要性はないんじゃないか?」
(海斗) 「魔力科で刀の修練をしつつ、心身共に鍛えるのにはこっちの方がいいと思って。」
(賢星 ハクビエル) 「君に後悔はないのかい?」
(海斗) 「はい、ありません。」
(賢星 ハクビエル) 「わかりました。そのように伝えます。もし、魔法科来たいと思うのであれば私を通してください。分かりましたね?」
(海斗) 「はい。分かりました。ありがとうございます。」
海斗は永劫学園を後にした。
(賢星 ハクビエル) 「もったいない。あれほどの才能を。」
(賢星 ミラ) 「仕方ないんじゃないかな?決めたことを曲げない、素晴らしいねあの子。」
(賢星 ハクビエル) 「ミラさん!?いつからいたんですか?びっくりしましたよ。」
(賢星 ミラ) 「いまさっき来たところ。それよりもっと交渉しなさいよ、ハクビエル!」
(賢星 ハクビエル) 「悪かったですね。賢王様にこの事は伝えた方がいいんですかね?」
(賢星 ミラ) 「今日、ちょうどリリスちゃんと賢王の所に向かうから概ね伝えておくよ。」
(賢星 ハクビエル) 「わかりました。それではこれで。」
ミラ・アンドリエは永劫学園の講師だが、それは建前でいつ戦争がおきてもいいようにという賢王のいこうでリリス・シャルロッテと共に動いている。リリスが学生のため講師という名目で永劫学園にいる。ハクビエルも同様であるが、講師に向いているらしく任務よりも講師を優先している。
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