第16話 永劫学園入学テスト(4)
(永劫学園教師) 「それではやめてください。紙をそのままにして退出してください。退出した後は外に担当のものがきます。その人の指示に従って下さい。次は適正技術試験です。」
適正技術試験とは、魔力科では主に担当の講師が相手となり、自分、武器などに魔力をのせて戦うというシンプルなもの。魔法科では、属性に応じて担当の講師がいてその担当の講師の指示に従い魔法の大きさや純度、何級までできるのかを見るもの。しかし、魔法科では3つ以上魔法適正をもっているものが中には存在し、それらに値するものはトリプル魔法、クアッド魔法と分類される。(トリプルまでもっているのは少ない。基本は1つや2つが多い。)
この学園で唯一クインティ魔法(5つ)までいっている生徒がいる。それがリリス・シャルロッテだ。
(海斗) 「とりあえず、魔力科の方にいってみるか。刀振りたいし。」
(??) 「お前。どっちも受ける気なのか?」
(海斗) 「君は、テストで隣だった...。あぁ!俺のテストめちゃくちゃガン見してた奴か!」
(??) 「やめろやめろ!声がでかいよ!あと、見てたのはすまん!わからないとこがあったから...。」
(海斗) 「いや、全然大丈夫だよ。これぐらい。俺は天鍔海斗。よろしく。」
(ニコラ) 「俺は、ニコラ・ミゼブラル。よろしく、カイト!それより、どっちに行くつもりなんだ?」
(海斗) 「うーん、とりあえず魔力科に行くつもりだよ。」
(ニコラ) 「おぉ!俺と一緒だ!一緒に行こうぜ!」
そういうと、ニコラは海斗の肩を組み魔力科の校舎に向かった。
(伯爵家の男) 「今、あいつミゼブラルっていったか?なのに、なんで魔力科なんて行ってるんだ?俺の聞き間違いか?」
(子爵家の男) 「確かに、言いましたね。もしや、ミゼブラル家の落ちこぼれなんじゃないですかね。」
貴族たちの中で嫌な笑いが起きていた。
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《魔力科校舎 闘技場》
(魔力科講師) 「よーし。集まったか。これで全員かな?よく聞け、俺の名前はガウェイン・アルラミネだ。元だがS級冒険者で活躍していた。今は永劫学園の教師として働いている。今回の試験は俺と後ろにいる5人で一人一人の魔力量と使いこなし、剣士や武術士の才能、努力だったり、今後、聖騎士の下につけるかどうかなどを見定めさせてもらう。半端な心の持ちようではすぐにでも帰宅してもらう。以上だ。何か質問のあるやつはいるか?」
ガタイのいい男がそういうと、
(海斗) 「質問いいですか?」
海斗は大勢いる中でガウェインに質問をした。
(海斗) 「魔法を使用しながら魔力も行使して戦うのは大丈夫なんでしょうか??」
(講師 ガウェイン) 「もちろんいいが、それでは魔法科にいった方がいいのではないか?」
少し、キレ気味にガウェインが言うと、
(海斗) 「なら、尚更こっちの方に興味があります。俺は刀を使う、近接戦闘タイプなので。」
(講師 ガウェイン) 「よし、そこまで言うのであれば最初にお前と戦い、魔力科が魔法科に劣っていないということを証明してやろう。名は?」
(海斗) 「天鍔海斗です。よろしくお願いします。」
そういうと、すぐに適正技術試験が開始された。
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