第4話 悪魔の舞ちゃん
うわー、怖い。
何だこの子。目つきヤバい。
しかも悪魔だし、絶対にいい子じゃない。
仲良くできそうにもない。
席に着いてちょっと右を向いた。
そうしたら目があった。
ふわふわな三つ編みに赤い目。
絶対やばい。現世では何人だったのかよ。
「あのさ…」
絶対気に入らない子だったんだ。私…
しかも顔怖い…何言われるの。
「一緒の寮の部屋に来ない?紗奈ちゃん?」
「えっ?」
舞ちゃんの怖かった顔はいつの間にか優しい顔になっていた。
思いもしなかった話で驚く。
「あ、自己紹介してなかったね。私は悪魔の
11歳?!ずっとここにいるなんて。可哀想に。
「舞ー?紗奈ちゃんうちらのとこに入れるのー?」
また今度は天使で金髪のショートカットの青い目の子と、悪魔でポニーテールで茶色い目の子が来た。
「私はルナ。天使で1ヶ月前に来たわ。」
金髪の子はそう言った。
「私はアリサ。悪魔で確か、いつ来たっけ。まあいいや。」
ポニーテールの子はそう言った。
意外に皆優しい。
「今授業が終わったとこなの。寮に帰ろうよ。」
「紗奈ちゃんいこう?」
なんかすごく温かくて優しい子達だと思った。
「うん!」
歩こうと足を前に踏み出したら誰かの足を踏んだ。
ある男の子が後ろを見た。
「ああん?誰だよテメー?許さんぞ。」
今度はほんとに怖い悪魔の男の子だった。
ピアスを開けている黒髪の男の子。
「
「謝ってー!」
皆口々に言った。
「ごめんなさい!よく足元を見てなくて!」
瞭君は不満そうに他の男子と喋って行ってしまった。
私絶対ヤバいことしたのかも。
どうしよう…
雲上の子守唄 yume美 @yumeyume1234
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