第15話

翌日。携帯を見て落胆する。やっぱり誠からの連絡は来ていない。


「おはよう」 3。

「連絡してくれるんじゃなかったの?」 3。

「嘘だったの?」 2。

「連絡してくれるの?」 2。

「嘘じゃん。」 3。

「仕事行ってくる。」 3。


誠とのやりとりはいつも踊らされている。それが分かっていながら、躍ることを辞められない。誠の誠実なイメージとは違うことをされていると気づきながら、そこには目もくれずただただ誠への気持ちは募るばかりだった。


凛は高まっていくばかりの気持ちに乗せられるように、未来を想像して期待していた。そして凛は決意する。いつか誠と会ったとき、健康な自分でいられるように精神安定剤を断薬することを。

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