第11話

それからも相変わらず毎日おはようからおやすみまで言葉と数字でお話しをする日々が続いた。


きっとこの先に何かが起こる。そう凛は思っていた。季節は春の気配を感じる季節になっていた。凛はまた1つ歳を重ねた。


凛はTwitterで誠と話すようになってから精神的なストレスが減っていた。


精神的な症状は少なくなり、生き生きと生活するようになった。


しかし、それと同時に誠に依存し心は絡めとられていた。それに気づいていながら、中毒のように誠とのやりとりに陶酔していった。


車の窓から外を眺めると、凛の変わらない心を知っているのに知らないふりをして季節は移り変わっていくように感じた。


もう誠と毎日の甘いやりとりをはじめて2年目になっていた。


凛は、誠の心の彼女で居られているように感じていた。

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