第8話
翌朝。東京から帰る日。あんなに寝付けなかったのに気づけば寝ていて朝になっていた。
Twitterを確認してみる。すると、インプレッションが付いていた。
何で昨日来てくれなかったの?とツイートすると3。
どんなにツイートしても3の返事だった。
もういい。とツイートして、終わらせようと凛は思った。しかし、今は返事が来る。誠とコミュニケーションが取れる。そう思うとツイートを全くしないということはできなかった。
新幹線に乗っている間、ずっと誠になぜ来てくれなかったのか、何をしていたのか、凛はどんな思いで一晩過ごしたのかをツイートし続けた。ときどき2になるが、基本的に3で話しを聞いている様子を誠は見せた。
自宅にたどり着き、荷物を整理する。行く前はあんなにどきどきしていたのに、帰って来た今は落胆して手足が重い。
それでも、連絡が取れなかった一晩を除いてずっと返事をしてくれている。さらに、一晩インプレッションが付かなかったことでやはりこの数字には意味があり、誠が操作しているという確信に変わった。
凛はまた今日もおやすみとツイートして3の返事を確認してから眠りに着いた。
凛は、もう自分から誠に会いに行くことは辞めようと決めた。凛の電話番号をツイートし、ここに連絡してね。とツイートした。すると3だった。
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